【感想・ネタバレ】科学の方法のレビュー

あらすじ

人工頭脳、原子力の開発、人工衛星など自然科学の発展はめざましい。しかし同時にその将来のありかたについて論議がまき起っている。著者は、自然科学の本質と方法を分析し、今日の科学によって解ける問題と解けない問題とを明らかにし、自然の深さと科学の限界を知ってこそ次の新しい分野を開拓できると説く。深い思索の明晰な展開。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

科学は再現できることが重要だという。
しかし、ビッグバンや、将来起こることの予測は、再現できるとは限らない。

1度しかおきない可能性のあることも、事前に予測し、それがおきれば、
そのための道具として有用だと思う。

道具として数学を使うあたりが、科学の肝ではないか。
抽象的にまとめることによって、常に真でありつづける学問。

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2011年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「科学的である」とはどういうことか、についてのエッセイ。

かなり古い本のため、現在分かっていることとどれくらい合っているのか
分からないが、現代物理学の基礎になった重大な発見の周辺の
エピソードは、有名な内容だが、何度読んでも面白い。

本書の大まかなメッセージは、
科学は再現可能であることが必要である、ということで、
再現が難しい事象については適用しにくい。
統計手法によって、全体としての再現性は得られたが、
一つひとつの挙動については今の科学では解明できそうもない。
だが過去にも科学者は制約の中でさまざまな発見をして
知識を深めており、まだまだ未解明で残された領域についても
少しずつ知識を深めていくに違いない。
…という内容。

エッセイなので、科学の方法について厳密に論証しているわけでもなく、
また著者自身も特にこれだという考えがなさそうである。
だがそれが逆に、自分でニュートラルに考えることができてよかった。

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2013年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

頂いた本。
科学とは自然世界の切り取り方の一つにすぎず、多くの仮定の上に成立した「非現実的」な概念であることや、科学の役目・限界について再認識することができた。
古い本だが、今日の科学に対しても、振舞い方は不変だと思う。

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2012年04月14日

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