あらすじ
法医学者の杉石有(すぎいしなお)は、過去のトラウマから心を閉ざしていた。
しかし恩師に託された不思議な美青年、シリカに懐かれ、「愛」を伝えられることに。
彼の愛は家族愛に近く、有は癒やしを感じる。
そんな中、有は刑事に頼まれ、成分分析を依頼した謎のラムネの粉に、
危険ドラッグが含まれている可能性を知らされる。
分析を依頼した大学時代の友人、みかげにシリカを紹介するため、
食事を共にするが、驚きの出来事が……。
物語が躍動する第3巻!
感情タグBEST3
1巻は単発OK、2〜3以降続く
ここで、ここで区切るのか!というもどかしさはあるもの、先生の大好きな部分、とても読みやすい文体と登場人物の心のやわらかさにほっとします。続刊が楽しみです。
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シリカの過去に触れたり、2人の信頼関係がほっこりしたり。
大学時代の友人みかげの助けでドラッグの分析が進んだり、シリカのお世話をしてもらったり。
本職の法医学教室での解剖などはほとんどなく、物語として進んでいます。
一歩踏み出すところで終わったし、事件自体の進展はないので次が待ち遠しいのですが、この巻出てからもうすぐ2年。続きは出るのでしょうか。
Posted by ブクログ
法医学者・杉石有(すぎいし なお)と、彼が恩師の天河陶子(てんかわ とうこ)から託された謎の美青年・シリカ(陶子の養子に入っているので、戸籍名は、天河シリカ)との暮らし、3作目。
まだ同居半年だが、またまた大事件が起きる。
2作目から登場の、医大時代の同期生・真壁みかげ(まかべ みかげ)が今回は八面六臂の大活躍、とてもお世話になりました。良いキャラだと思う。
今回の解剖はありませんでした(笑)
しかし、シリカの秘密も段々と見えてきたし、もしかしたら、いろんなことが全部つながっている気さえしてきたし、予想以上に壮大な展開になるのでは、と思えてきた。
有、シリカ、みかげの3人で食事した店のスペイン料理がとても美味しそうでした!
リストの『愛の夢』の、初心者用の楽譜・・・私でも弾けるかしら・・・?
初めの疑問は消えなかったけれど
シリーズの1から3まで一気に読みました。
そもそもの始まり、当の本人が術後に重大なハンデを背負ってしまうようなことを(生業としていることを辞めざるを得ないこと)、意識を失ってるでもない成人相手に、この現代において無告知で決行するようなことってある??と甚だ疑問に思ってしまい、それをズルズルと引摺りながら読み通してしまいました。
結果的には、そんな根本からの疑問点を覆すくらいに魅力的な登場人物たちに癒しを感じて、次の巻が待ち遠しいのですが。
主人公の過去、そして現在の仕事=死にまつわること、に相対する生、それが食事なのですね。
同じく死を引き摺って生きている同居人の彼とささやかに楽しむ日々の食事。
今後、同居人の彼の生い立ちも顕になっていくのでしょうが、それを乗り越えてどんな顔でどんな会話で食卓を彼らが囲むのか、とても楽しみです。
Posted by ブクログ
再会した知人と、同居人を引き合わせた。
そして見えてくる、同居人の過去。
今までの情報だけでもそうだろうと思っていましたが
決定された感じです。
少しずつ進展していく、同居人の過去と事件。
とはいえ、今回はほぼ過去の方、でしょうか??
ラムネはやはり、でしたし、これから先
どう危ない事件になっていくのか、さっぱりです。
スリリングな展開
有が恩師に強い感謝の念を抱いているのは解るけど、そこまでするかなって、つい思っちゃいました。
シリカの過去が見え始めていて、ちょっとスリリングというか、怖いというか、有はどうしていくのかなと続きが気になっています。ちょっとBLっぽくないですしね。