あらすじ
昭和20年。疎開先で妹・真那子が神隠しに。11歳の少年・遠野心造は、妹を探し巨大な屋敷に足を踏み入れる。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸には、いつしか紅蓮の野望が芽生え――
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
民俗学をベースにしたホラー。雰囲気は和製ホラーというより、エンタメ感があるかな。
私の予想としては零 濡鴉の巫女プレイしているのでは。
まさか香苗が主人公になるとは。ラストは予想の範囲だったけど、灯りをめざして妖を呼び寄せ、灯りを消して脱出するというのは面白い仕掛け。
演出だろうが香苗には最後までイライラしてしまった。こういう人が生き残るんね…って。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。結構なボリューム感の割に、すらっと読ませてしまうストーリーに引き込まれた。
しっぺい太郎がとっても可愛くて感情移入してしまって…うん。
単なる山の化物屋敷のお話かと思いきや、意外な展開に後半は振り回されて楽しかったー。
ラストは予想とだいぶ違ったけど感動しました、とても素敵。
Posted by ブクログ
読むのに時間がかかった。 ストーリーは面白いが、民俗学の本、伝承説を読んでいるようでもあったので、そっち方面が好きな人にはお勧めかも。 哀しいが、ラストにホッとした。
Posted by ブクログ
なんかRPG作品を読んでいるような気分でした。
ゲームで言うなら"鬼武者"てきな(笑)??
(鬼武者はもっと時代は古いけど。)
時代は大日本帝国で、戦争中だった頃に
大空襲にあった心造は古森塚に疎開。
そこから、不思議な屋敷に迷い込んで、出れなくなる話。
屋敷内にある霊宝・妖怪とか登場します。
"霊宝"はRPGでいうとアイテム的な感じになりますね。
"妖怪"も”河童”とか"雪女"とか絵本で見かけるキャラ
ばかりで、とても分かりやすくて面白かったですが
難しい言葉や漢字とアイテムの説明書きが
多くて(汗)、少し読むのが大変でした(笑)
屋敷への脱出方法はシンプルで分かりやすかったので
アイテムとかは別に多くなくてもよかったかな~と
思ってます!
(使わないものもあったし(笑))
ですが、久しぶりにダークファンタジー系の
小説が読めて面白かったです!!
変わったホラー小説も悪くない!
Posted by ブクログ
いなくなった妹を探しに迷い家に踏み込み、妖の存在と迷い家の役割、霊宝の意味を知っていく生粋の軍国少年・心造。
当初の目的を遂げた後も、その軍国主義が魑魅魍魎巣食う迷い家で必死に生き延びた彼の最大の支えというのは何より切ない。
新しい時代に導く香苗の叫びよりも、子どもが否応なく大人と同じ覚悟を持たされた時代の悲しみが心造の魂の叫びとして弾けて胸を突く。
霊宝という名の道具としての各地の民話や伝承の中のワードに高ぶる気持ち。それらの解説文がもっと読みやすければ、更にこの異彩を放つ世界に没頭できた気がする。
しっぺい太郎って早太郎のことだったのか~。子供の頃に読んだ民話の記憶が蘇る。一気に話の中の存在が近くなる。