【感想・ネタバレ】漢帝国―400年の興亡のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年01月18日

三国志は好きなので後漢末期の知識は多少あるが、それ以前の知識は余り無く興味を惹かれたので購入。
漠然と疑問に思っていた法家的な秦から儒教国家である漢への繋がる謎が丁寧に説かれていて常に感心しながら読み進められた。
やはりドラスティックに変わった訳では無く、前後400年の中で思考錯誤や政治的思惑が混ざ...続きを読むり合い儒教自体が形を変えて国家体制と呼応していく様は面白い。簒奪者王莽が意外にも後漢の基礎づけに資していたことも驚き。
これまで意識していなかった四書五経や正史の歴史的位置づけもとっかかりが出来、今後中国の古典を学ぶ際にも役立ちそうで読んで正解でした。

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Posted by ブクログ 2019年11月21日

ものすごい密度で、風呂読書で2ヶ月以上かかってやっと読みおわった。項羽vs劉邦はともかく、他は知らんことばっかり。三国志とかの前史としても勉強になった。『蒼天航路』とか勉強して書いてるのねえ。近代に至るまで中国に封建諸侯はいなかった、みたいな話にはっとなる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月04日

始皇帝に続く渡邉義浩氏の中国史本。劉邦による秦を倒し漢が成った頃の話はなんとなく知っていたが、新や後漢成立のあたりは知識が欠落していたので興味深く読めました。良くも悪くも儒教国教化とともに制度が安定化し、儒教により活かされた外戚と宦官により屋台骨が揺らぎ、乱世の奸雄曹操に倒される。中国史において始皇...続きを読む帝と曹操が傑出した存在であったことが背景を知ることによってよく分かる。あとは隋を起こした楊堅あたりの話を知りたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2019年06月16日

始皇帝が中華の統一を成し遂げた後、再び混乱期を迎えたが、劉邦がその戦乱を勝ち抜いて漢帝国を創設した。漢帝国は王莽が簒奪した時期を挟み、前漢と後漢に分かれる。この時期を通じて儒教が政権の中に深く浸透してい行く過程が詳しく描かれ、持ちつ持たれつの関係が明らかとなる。(権力者の後継選びにおいて、古典書の解...続きを読む釈が恣意的に、如何様にでも解釈される、など)
始皇帝が先鞭をつけ、漢帝国がほぼ確立した中央集権体制が、その後の中国の支配体制に連綿と継承された(されている)という著者の主題は、十分理解できる。
著者の前書『三国志』や『始皇帝』に比して、本書はかなり専門的で、やや難解と言える。

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