【感想・ネタバレ】手のひらの京(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

京都に生まれ育った奥沢家の三姉妹。長女の綾香はのんびり屋だが、結婚に焦りを感じるお年頃。負けず嫌いの次女、羽依は、入社したばかりの会社で恋愛ざたといけず撃退に忙しい。そして大学院に通う三女の凜は、家族には内緒で新天地を夢見ていた。春の柔らかな空、祇園祭の宵、大文字焼きの経の声、紅葉の山々、夜の嵐山に降る雪。三姉妹の揺れる思いを、京の四季が包みこむ、愛おしい物語。(解説・佐久間文子)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

普段の綿矢さんとは少し違ったテイストでおもしろかった。私も京都に住んでいることから、物語の中に出てくる街並みや様子が頭の中に浮かび、よりリアルに感じられた。特に京都はクリスマスはこぢんまりで正月の方が豪勢だというところはその通りだと思った。
大阪や兵庫はクリスマスマーケットやイルミネーションなど、クリスマスに力を入れているが京都はあまり聞かない。なぜなのか考えたこともなかったが、確かに京都はクリスマスツリーよりしめ縄のほうが似合う。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

爽やかな読後感。
お父さんの体調がちょっと心配だけど、きっとこの家族なら大丈夫。と思える。
生活者としての視点で京都の街や観光地が描かれているところが好き。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛着のもてるチャーミングな三姉妹。綿矢りさから見る京都の風景やあるあるがとても良かった。
ラストの寂寥感あるけど、どこか前向きな感じも良い。

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

京都から出たことのない両親の子たち、三姉妹。それぞれの迷いながら将来に進みたいと思いつつ過ごす日常。

三姉妹全員性格が違っていて長女の綾香、次女の羽依、三女の凛、女性ならだれかに似ていて共感しやすい作品かも。

この作品のなにが一番良かったかというと話し言葉!今の京都を含む関西ってこんな感じの喋り方、自然な喋り方が書かれていて本当に良い。ネットでは標準語の私も家では関西弁。

私は大学が京都(田舎でしたが…)、家族の職場が京都なのでわりと身近なんですが、独特な雰囲気の街ですよね。やたら若い人(大学生)が多くて。綿矢さんは京都出身なんですね。ぜひこの三姉妹のその後も書いていただきたいなぁ。

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2023年11月20日

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