【感想・ネタバレ】夏なんてもういらないのレビュー

あらすじ

「私はあなたが好きです」

日本語の例文みたいな告白だった。

彼に告白する言葉は、もっと別のものにするつもりだった。



十二年に一度の秘祭「潮祭」が開かれる夏。高校生の深冬は片想い相手の優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。普通の大学生だと思っていた優弥は、皆から慕われる祭司という、深冬の知らない顔を持っていた。そして島には、絶対にかなわない恋敵がいた。恋に、将来に囚われる少女がとった、全てをぶち壊す選択とは?



夏が好きになれないあなたに捧ぐ〝反〟青春小説

『潮風エスケープ』を改題。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こんなにも美しくあたたかな失恋があるのか。壊れるからこそ再び生まれるものがある。確かに、もう、いらない。
また、この物語でもあったように、地域でも会社でも、先にいた人がつくったつまらないルールやしきたりに無理矢理従わされるのが非常に辛いのは強く共感する。縛られれば縛られるほど自由がほしくなる。
人は変化を恐れる。しかし、変化を受け入れていく寛容さがほしい。歴史や伝統と自由をうまく折り合いをつけて生きたい。

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2019年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いま理解できなくても考え続けること、想い続けること、いつか分かり合える日が来る。
柑奈がライバルなのかと思いきや、後半では悪態つきながらも友達になっていて微笑ましかった。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多和田深冬
紫峰大学附属高校二年。

潮田優弥
紫峰大学人文学部哲学科二年生。潮見島出身。

三河真澄
深冬の同級生。柔道一筋。

江原秀夫
紫峰大学人文学部哲学科の教授。五十歳。

神尾将大
哲学科ゼミ生。二年生。

長岡玲子
哲学科ゼミ生。一年生。年齢は優弥より年上。

内間憲
東京の大学を卒業後、テレビ番組を作る会社に入った。現在は漁港の手伝いをしながら祖父母の面倒を見ている。離島留学センターを始める。

浜崎貴樹
中学三年。留学生。

柳川輝美
中学三年。ふくよかなショートカットの子。留学生。

富永美夏
中学三年。三つ編みの子。留学生。

花城慧
潮見島だただ一人の高校生。

汐谷柑奈
中三。潮祭の主役。

潮田八重
七十二歳。優弥の祖母。潮見島に唯一存在する神司。

潮田泰利
優弥の父。祭司。

渚優美
身長百七十四センチ。体重四十八キロ。二十五歳。女性向けファッション誌の専属モデル。潮見島出身。本名は汐谷渚。柑奈の姉。深冬が髪型を真似た。

ノリちゃん
渚優美の友達。

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2023年08月05日

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