あらすじ
市民ランナーのカリスマ、大迫傑、初の著書――。
これは、MGCの前に、オリンピックの前に必読の書である。
大迫傑は、悩みはすべて走ることで解決してきたと言う。
走っている間は、自分自身とじっくりと向き合え、答えを見つけられるのだと。
「僕が走ってきた中で見つけたこと、出会ったこと、現在の僕を形作っているものについて振り返ってみた」のが本書の内容だ。
大迫傑の、強さも弱さもすべてがさらけだされ、そこにこの本を出すことの覚悟、これから挑むことへの覚悟を感じる。
彼が教えてくれるのは、走ることの辛さと喜び。そしてそれを経験して学ぶ“生き方”。
マラソン日本記録保持者の葛藤から生まれた思考法が1冊に詰まっている。
〈目次〉
自分の道を選ぶこと。
マラソンを走るということ。
どんな結果も受け止めること。
環境が変わっても生き残る力を持つこと。
「今」を積み重ねること。
意志を持ち続けること。
ライバルをリスペクトすること。
不安をコントロールすること。
言い訳をしないこと。
目標を立てること。
子供たちに伝えたいこと。
大人たちに伝えたいこと。
テキストのほかに、64ページにわたる写真もみどころ。オフショットも掲載。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
何かを成し遂げるためには、何かを犠牲にしなければならない。それを当然のことと受け止め、実行するのが大迫選手。
自分自身に当てはめると、大迫選手の覚悟・実行力があればもっと上のステージを経験できたのにと思います…残念。
この本と出会うまでは神秘的で実力のある大迫選手の単なるファンでしたが、今では大迫選手の考えを知り得たことで大ファンになりました!
Posted by ブクログ
市民ランナーの端くれとして、日本男子マラソン会を牽引する大迫傑選手が、いつ、どこで、何を、どのように、なぜ、考えているのかを知りたく読んでみました。
大迫選手の強さは、何か特別なことをしているから得られているものではなく、誰でも取り組み始めることはできることだけれど、やり抜ける人がほとんどいない事を妥協無くやり抜いていること、それらをポジティブに、また必要なものだけを選択して進んでいることなどから来ているのだなと思いました。
頭ではわかっていても実行するのは難しいとよく言われますが、それを実行まで移してかつ継続できる大迫傑選手からは、走ることだけでなく、人生の生き方について学べることも多いと思います。印象に残ったフレーズは下記です。
「スタートするまでに全てを戦い切って、あとは42.195kmを走ればいいだけ」・・・戦いは本番の前が全て。
「終わったこと、起きたことはくよくよ考えず、次どうするかを考えるだけ。常に平常心、ポジティブであることが大切」・・・これは日常や仕事にも言えることかと。
「今を積み重ねること。今を積み重ねた先に未来がある」
「意志を持ち続ける。自分の生活をどこまで犠牲にできるか」・・・個人的には、犠牲というよりも日常をどれだけ走ることに投資できるかだと思います。
「走ることについて、やるべき理由を探して、それに集中。やらない理由はない。」
「プロは、プロの価値を下げることをしてはいけない。」
「したい、したくない、ではなく、必要か必要じゃないかで考えている。」
私もマラソンで高見を目指しているので妥協無く、やり抜きます。