【感想・ネタバレ】優しい音楽 <新装版>のレビュー

あらすじ

混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どこか憎めない、どこか感情移入してしまう
登場人物たちが織りなす優しい物語たち。
不倫相手の子供 佐菜を1日預かることになった深雪は最初は嫌々ながらも、だんだんと子供と心を打ち明けられるようになる。ある時、佐菜からまだ会ったことのない父方の祖父に会いたいと言われる。なぜ会ったことがないのか、そこにはある理由が隠されている。
最初は深雪に感情移入していたのだが、段々と自分の立場が危うくなるにつれ、佐菜に心が動かされていく、どこか憎めない人たちの優しい出会いから、物語が動いていく。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの話も変だなぁとは思いつつハマってしまう。1番好きだったのは「がらくた効果」。状況的には本当にあり得ないんだけど、「佐々木効果」が2人にもたらすあたたかな影響が心地良い作品でした。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星3.5
不思議な話が多いのに、なぜか心が温まる短編集だった。

1章目は、付き合っている彼女の家に初めて行くことになった主人公が、亡くなった彼女の兄に自分がそっくりだと知る話。2章目は、不倫をしている女性の視点で描かれ、不倫相手の男性から旅行中の娘を預かってほしいと頼まれる話。3章目は、同棲しているカップルの家に佐々木さんというホームレスのおじさんが加わり、3人で不思議な共同生活を送る話だった。

特に印象に残ったのは2章目で、子どもが不倫相手の女性を「イザベル」に例える場面だった。イザベルは、相手においしいご飯をあげたり優しく接したりして仲良くなる、見た目は悪魔だけど天使のような存在として語られていた。一見すると親の不倫相手なんて嫌な存在のはずなのに、子どもの目にはそう映っていた。その見方が新鮮だったし、物事には単純な正解・不正解だけでは語れない部分があるんだなと思った。

それから好きだった言葉が、「みんな知ってることが違う」という一文。知らないことはついマイナスに捉えられがちだけど、よく考えれば興味のあることも育った環境も違うのだから、知っていることが違うのは当たり前だと思う。もし誰かに「そんなことも知らないの?」と言いそうになったり、逆に言われて落ち込んだりしたときは、この言葉を思い出したい。

全体を通して、新しい出会いっていいなと思った。それを受け止める力や余裕も含めて、人との出会いが人生を少しずつ豊かにしていくのだと感じた。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三つの物語を収録した短編集。

ありえないような変わった設定が目を惹きますが、その中に人の優しさや温かさが溢れているところが素敵だと思います。

現代のおとぎ話と言えそうな、ちょっと不思議な雰囲気を感じる短編集でした。

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2025年08月30日

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