あらすじ
あとは『門』を開くだけ――。FGO1.5部公式コミカライズ第7巻!!裁かれることのない罪、赦される路は――。アビゲイルにカルデアの即興劇を披露したその夜、立香は彼女の悪夢に繋がったことで彼女の背後に潜む狂気の根源を垣間見る。サンソンもまた悪夢の中で過去と対峙し、犯した罪の重さに苦しむアビゲイルを救うために何ができるのか自分に問いかける。そして彼が選んだ道は――。
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Posted by ブクログ
アプリ本編で語られることのなかった、サンソンの行動の真意を掘り下げる内容でした。
サンソンというキャラクターを説明しつつ、「アビーの説得」という彼にしかできない救済を、贖いを描いてくださったこと。
感謝の念に堪えません。
アビーがサンソンに見せた夢の中で、王妃とコルデーの姿をして責め立てる声。
ゲームのストーリーで、マテリアルで。
サンソンは常に自分を責め、贖罪の機会を願っているキャラクターです。
自身も歴史の荒波に苦しめられ、人に与えた痛みに許しを乞うばかり。
自責の念が重くなるほどに強く平和と幸福を願う彼の、生真面目で弱く優しいところが、英雄らしくなく大好きです。
大森先生も「解釈の難しいサンソン」と仰っていますが、死してなお彼を苛む罪の意識に答えを明文化してくれた、という事実が、いちファンとして嬉しいのです。
「これなら自分を許して終わることができる…そう思える何かを見つけるんだ…!」
これに尽きます。
帰還後にサンソンはこの贖罪を忘れてしまいますから、サンソンの死はアビーのための許しです。
ですがサンソンにとってはやっと見つけた納得のできる贖罪の機会であり、セイレムを終わらせるため彼にしかできない仕事でもあります。
マスターの夢に現れたサンソンの言葉はモザイクがかかって読めませんが、「たとえこの身が朽ちるとも…我が誓いは貴方とともに――」でしょうか。
勝手な自首の理由を説明し、マスターへの最期の別れを演出してくださったこと。
サンソンの新しい解釈を与えてくださったこと。
挙げればキリがありません。最高のコミカライズです。
サンソンの魅力を再確認できました。
シリーズ作品レビュー
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