あらすじ
鞠の意匠をあしらった「鞠巾着」が人気となり、安定した仕事をもらえるようになった律。涼太との祝言の日取りも決まり、幸せをかみしめながら、職人の仕事も一生続けていこうと決意するのだった。そんな折、拐かし一味の女の似面絵を頼まれた律は、仕上げた絵に何か引っかかるものを感じて――。恋に仕事に一途に生きる女職人の姿を描く、人気シリーズ第五弾。
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Posted by ブクログ
いやあ。あれよあれよと祝言まで行き着いて良かった。鞠巾着も人気になって良かった。だけど確かに真似する人も出てくるから、それ以上の精神と頑張りで自分の名を確固たるものにしていかないといけないってのが大変だなあ。きっと波乱あるけど、本当に頑張ってる人は報われるはず。これからの成長と夫婦生活も楽しみ。
Posted by ブクログ
2024.11.audible
感覚は現代。
時代小説にした方が書きやすいのかしら。
おこうが懐妊してよかった。
結婚式当日にこんなバタバタするなんて、これからも大変そう。
日延?
やっと、婚礼に漕ぎ着けたと思ったら、事件に巻き込まれたのと、香の懐妊の為に、日延になって….….全く、いつまで、ハラハラドキドキさせれば。済むのだろう。もう、いい加減に、夫婦になってよね(笑)事件も、起こりすぎ、巻き込まれ過ぎでしょう。
Posted by ブクログ
二月をかけた着物の上絵をやり遂げた律だったが、その後は再び巾着の製作に。
だが、なかなか類に褒められず数は前と同じ2枚。
同じ仕事人に負けている。
涼太との結婚話は進み結納を済ませる。
新しい図案、手鞠柄を作ると、それに人気の火がつき、偽物も出る始末。
いろいろな人から新しい注文が入り、同じ待つなら、倍額で完全オーダーの巾着をとの客も増える。
仕事を通し、成長してゆく律。
『みをつくし〜』シリーズは料理と友情、人としての成長が主題であったが、このシリーズは女性の少ない分野でのことだけに、女性の自立と成長、プラス事件の解決と捕物も加わり、なかなかスリリングな展開が多く充実の内容。
Posted by ブクログ
ようやくと思ったら笑
でも香も律もそれぞれ幸せに向かい、良かった。
紗江がこのまま死罪だなんてと思ったけど、そこも含めて良かった。
秋彦様がとで可愛い。
みんなが幸せにいく感じがご都合主義でなく、ようやく物事がかちっとハマり上手く回り始めたという感じでよい
Posted by ブクログ
『上絵師 律の似面絵帖』その5。
鞠の意匠をあしらった「鞠巾着」が評判を呼び、池見屋の女将・類からも少しずつ認められてきた律。
涼太との祝言も決まり、結納も済ませ、あとは祝言の日を待つばかり。
鞠巾着が縁を呼び、新たな出会いや思いもかけない事件が…
仇討ち案件に続き、涼太との恋模様案件が決着してスッキリしたせいか、『絵師』の物語としてようやく面白くなってきた。
似面絵が人の記憶を結ぶ縁になる、三つ目の「老友」が良かった。
鞠巾着の偽物が出回った事件で、池見屋の女将・類の言葉が、これからの律の道を指し示している。
「確かにお前とお律の腕はどっこいだ。(中略)お前がまだうちから仕事が欲しいと望むなら、真似っこじゃないーお前にしか描けないもんを持ってきな」
長い間修業してきた職人から見れば、たしかにお律は未熟でしかも女と、侮られがちな立場だろう。
そこにピシャリと筋を通す類。粋だねえ!
拐かし事件で祝言は日延べされてしまったので、もう一冊待つのだぞ…
次巻ではさすがに祝言にたどり着くだろうから、今度は恋の悩みではなく、嫁としての務めや妊娠・出産と、職人としての板挟みに悩むことになるのだろうか…
個人的な好みとしては、職人ものの視点をメインにして欲しいけれど。
それにしても、長屋育ちでもう二十三歳のお律が、涼太との事になると途端にとりのぼせてしまうのが、物語の流れからどうにも浮いていて、ちょっと気恥ずかしい。
時代小説には、必ずその手のシーンが必要だと思ってる?