あらすじ
渋谷駅から2駅目のほどほど大きな街。駅近くの路地の奥の、さらに奥にその店はある。暖簾をくぐれば、出汁のいい香りと性別不詳(?)の店主のちょっぴり辛口なもてなし、個性的であったかい常連たちが待っている。今夜も、人生の迷い子がひとり、この店に吸いこまれるようにやって来て……。ひと味もふた味も違う料理と人情に心温まる店、灯火亭へようこそ!
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Posted by ブクログ
灯火亭を営むユウさんや、常連さんが登場しながら展開されていく6つの短編集。
「故郷の味」「春の味」「職人の味」「親子の味」「夫婦の味」「火点し頃に」という6つのストーリーがあったが、私は「親子の味」というお話が好きだった。自分の息子であれ、仕事の付き合いがある人であれ、どんな相手であろうと自分自身が相手を尊重して「見守る」ということがいかに大事なことか考えさせられた。
あとは全体を通して灯火亭のお料理が美味しそうだった。私はだし巻き卵が気になってしまった!明太子と海苔がアクセントで美味しいんだろうなぁ♪
機会があれば、続編も読んでみようと思う。