【感想・ネタバレ】フロリクス8から来た友人のレビュー

あらすじ

22世紀、世界は高い知能を有する〈新人〉と、超能力を持った〈異人〉が、60億の〈旧人〉を支配する階級社会と化していた。タイヤの溝堀り職人ニック・アップルトンは、息子を公務員にすることを願う典型的な〈旧人〉だが、黒髪の少女チャーリーと出会って……。一方、〈旧人〉の期待を背負って深宇宙へ旅立った伝説の人物プロヴォーニが、地球外生命体の“友人”とともに帰還しようとしていた…。 鬼才のディストピアSF!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

飽きずに読めた!さすがSFの大家の作品は、50年前でも面白い。
舞台設定が面白いなと思う。脳に特別な器官を持ち卓越した思考能力を持つ「新人」と、テレパスなどの超能力が使える「異人」がいる世界、までは結構思いつきそうだけど、その新人と異人が交代で統治する世界で「旧人」のプロヴォーニが宇宙の旅に出て、それを待っている状態、からスタートするのがすごい。
設定はファンタジーなのに、「旧人」の価値観がリアルなのも良かった。結局朝ごはんをおいしく食べれればよくて、別に誰が統治してようとかまわない人が大多数なんだよな。これは今の一般人の政治的スタンスにも言える話。もちろんその無関心が政治の暴走、今で言えば資本家の暴走を生んでいることは言うまでもない。
こんな話、小川哲の「ユートロニカのこちら側」でも出てきたな。影響を受けているのかもしれない。

階級制度を「旧人」側と「新人」側どちらからも捉えていた点が優秀な小説だと思う。ただ、主人公とチャーリーの恋愛パートは少し取ってつけた感があった。

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2026年06月28日

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