あらすじ
不良なのにイジメられっこ、実は「超能力者(エスパー)」の翼。
口のきけない雪の「うた」が聴こえるのは、彼にだけ。
寂れた温泉街で、ふたりの物語が重なり始める‥‥。
遥か冷たい空で生まれ、ただ降りつもり、融けていくしかない、雪に。翼がなければ、翔ぶこともなかったろう。傷つくこともなかったろう。イジメられっこの中学生エスパー・翼と、口のきけない女子高生・雪。雪吹きすさぶ温泉郷に舞い降りた、小さな小さな奇跡―――。高橋しん7年ぶりの週刊連載作、超待望の単行本化!!
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Posted by ブクログ
半分以上の絶望の中で、通じ合う二人の話。
はじめは痛すぎてこの現実に目を閉じたかった。でも、作者が書きたかった何かがあるハズだと思って読み直した。
仮に雪やツバサが死んでも、二人の話を知ってくれる読者。感情移入する人がいることが二人の救いにいつかなる気がする。
昔は処女神話があったけど、失礼な話だ。
自分が自分を否定しなければ、人間は体も心も汚れたりしない。
嬲られたとしても。心のあり方が自分を救う鍵になればいいな。
Posted by ブクログ
北国の小さな温泉街。小さな超能力を持つ少年と口がきけない少女の物語。
学校ではいじめられてぼこぼこにされ、学校の外では不良になった友達とつるむ。放課後はゲーセンに通い、ジミに目立たないようにこっそり生きて行こうと誓ったりする。そんな中学生ツバサ。
ある日レイプされそうになっていた少女の心の声が聞こえ、超能力を使って少女を助ける。それをきっかけに少女と仲良くなっていき・・・といったお話。
雪先輩の笑顔がたまらなく可愛い。
先輩がかかわると普段より超能力が使えるとかあるのに、疑問持たないツバサくんの悶えっぷりが楽しかった。
Posted by ブクログ
高橋しんだなぁ・・・良くも悪くも。
2巻までまとめ読みしたけど、どんどん重くなっていく。
でも「最終兵器彼女」の頃の切なさが感じられないのはなぜだろう?
とりあえず、今後の展開に期待。