【感想・ネタバレ】失われた地図のレビュー

あらすじ

これはかつて失われたはずの光景、人々の情念が形を成す「裂け目」。かつて夫婦だった鮎美と遼平は、裂け目を封じることのできる能力を持つ一族だった。息子の誕生で、二人の運命の歯車は狂いはじめ……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

恩田さんらしい、終わりだか、始まりだかわからない話でした。
物足りない感じもしますが、これはこれでいいかなと。
私は結構好きです。

0
2021年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目次
・錦糸町コマンド
・川崎コンフィデンシャル
・上野ブラッディ
・大阪アンタッチャブル
・呉スクランブル
・横須賀バビロン
・六本木クライシス

かつて軍都があったところに現れる「裂け目」。
放置しておくと「グンカ」が湧き出し、大惨事の引き金ともなる。
鮎観(あゆみ)や遼平は、それを人知れず封じ込める能力を持つ一族の一員だ。

最初これは「常野物語」のような話かと思ったけど、主眼が一族にあるのか「グンカ」にあるのかよくわからなかった。

最後に鮎観と遼平の息子に現れた能力の兆し。
オープンエンドになっているのだけど、それにしては書き込みが足りない。
私は「横須賀バビロン」で、封じ込める側の能力と読みましたが。

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2020年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恩田陸氏による2017年の作品。

異世界から「裂け目」を通じてこの世界に侵入し凶事を起こす輩たち。それらを察知し、戦う「力」を持った一族が居た。その末裔の鮎観(あゆみ)、遼平、浩平ら、個性的な人物が難局に立ち向かう。

・・・
勝手にカテゴライズさせていただくと、本作、恩田氏の頻出ジャンルの一つ「異能力系」に分類されるでしょう。

主人公らは、一ページ目から既に戦いのさなかに放り込まれており、生きるため・家族を守るために戦わねばならない。その異能を発揮しつつ、周囲には隠れつつ、正義を守る、こんな感じです。

戦い、情愛、そしてちょっとギャグが入っており、テレビアニメのような印象の作品でした。近年見たものでいう東京喰種(東京グール)みたいな感じでしょうか。印象、パッと見な感じだけですけど。

章のタイトルもややアニメ化を意識しているようにも見えます。

第一話 錦糸町コマンド
第二話 川崎コンフィデンシャル
第三話 上野ブラッディ
第四話 大阪アンタッチャブル
第五話 呉スクランブル
幕間  横須賀バビロン
第六話 六本木クライシス

・・・
で、本作ですが、他の異能力系の作品と比べると、ちょっとインパクト少ないかな、と感じました。

凶事が起こることを察知する能力と、その元凶である「裂け目」を閉じる能力の二つ。つまり基本的に悪に対して防戦一方。

氏のこれまで類似の異能力系の作品で言いますと『エンド・ゲーム 常野物語』『常野物語 蒲公英草紙』『光の帝国 常野物語』が印象深いのですが、あちらですと遠視だったり空を飛んだり、能力のバラエティが多くてアクションも多彩な絵柄になりそうだな、と感じました。

ただ、本作は一族結婚した鮎観(あゆみ)と遼平が、子を設けたのちに離婚、さらに鮎観は再婚(非能力者と)したことになっています。このあたりの人間ドラマは続編を予感させもしますね。

・・・
ということで比較的新し目の恩田作品でした。

しかしこの方、本当に多産。本作は2017年発表ですが、その年は他にも3作、計4作を発表なさっています。単純平均で四半期ごとに一作。いやー、きちんとご飯食べているんですかね?

ご自愛頂きたく思います(余計なお世話ですね)。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恩田陸風のオカルト異能力バトルもの…ってジャンルでいいんだろうか。キャラクターはみんな恩田陸っぽいけれど、どこか世界観が合ってないようにも感じてしまう。設定とかは物凄くひかれる感じであるものの、急に離婚だの再婚だのと現実に引き戻されてしまうのがちょっともったいない。でもまあ息子さんの能力がそれに関わるから仕方ないのかもしれない。でももうちょい上手くやれたら面白かったのになあと思った。呉の大和は息子の能力でいいのかな?あとラストが打ち切りエンドみたいだった。びっくりした。

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代版日本昔ばなしのような印象。ある能力は遺伝によって受け継がれる。その能力を持った人たちにしか見えない敵と戦い続ける物語。夫婦の関係が壊れていく様が悲しかった。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

奇想天外なファンタジー。重要ぽい設定にほぼ説明がないままゴリゴリ話が進んでいくので「前作があっての続編か?」とも思いましたが完全新作のようです。
以上を納得したら、あとは読者として想像力をフル回転させながら読み進めるとなかなかに楽しいです。何一つ解決しないエンディングも、恩田陸先生ならでは。
都内のディープなスポットが出てくるので、お散歩場所のネタとしても良いかと。

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2020年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恩田ワールド全開で面白かったけど、これはシリーズものになるのかな?
グンカとの戦いが本格化しそうなところで終わると、まるで幻魔大戦のようで、気になる。

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2019年08月26日

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