あらすじ
豊臣秀吉を筆頭に、家柄や血筋によらず、己の腕と才覚で出世の階段を駆け上った戦国武将たちがいた。だが一時の威勢を失い、負け組に転落した例は少なくない。彼らの明暗を分けたものは何か。本書では、戦国史研究の第一人者が統率力・教養・実行力・企画力・先見性の能力値を大胆に採点。武将たちの真の実力を明らかにする。時代の扉を開いた北条早雲から戦乱に終止符を打った徳川秀忠まで、総勢一一一人の戦国武将名鑑。
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内容の深さは期待してはいけないのですが、なんとなく読んでしまいます。レーダーチャートはどうでも良いのですが、いろんな人の事績がコンパクトにまとまっているのは、ありがたいところです。
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111人の戦国武将を、先見性、統率力、教養、実行力、企画力の観点から採点。同点上位ベスト4は、北条早雲、織田信長、豊臣秀吉。ついで毛利元就、北条氏康と続き、武田信玄、上杉謙信、島津義久、直江兼続でベスト10。我らが真田幸村は11位だ。なにせ多い戦国武将。初心者としては初めて聞く名も多い筈。採点の妥当性はともかく、知らん名前を見たら本書を引いてみると良い。大体書いてあるから。どこから読んで面白い戦国武将辞典。
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北条早雲 成功の秘訣は、早雲が2つの政策を実行したからであった。1つは、減税政策である。もう一つは福祉政策である。
石川数正 家康より数正の方が先を見る目があったのではないか、と私は考えている。秀吉と家康の板挟みに合った悲劇の武将と言って良い。
宇喜多直家 守護代の一家臣からの下克上による戦国大名化というわけで、数ある下剋上劇の中でもその最たるものということができる
池田輝政 輝政にとって大きな転機となったのは、徳川家康の娘督姫との結婚だった。督姫は北条氏直の正室だったが、北条氏が滅ぼされたため、家康のもとに戻っていたところ、秀吉の斡旋で本6 3年、輝政と再婚したのである。
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戦国時代、中世史研究者の小和田哲男氏が111人の武将の略歴、武功、内政・外交を総合判断して、「先見性・統率性・教養・実行力・企画力」を5段階で評価して、総合順位順に紹介されています。
単純にポケット武将辞典としても使えるかもしれません。
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2ページくらいでザックリと武将を紹介。レーダーチャートが適当な気もするが現代人に戦国時代の方々の判断力の難しさなど分かるはずもないから穏当といったところか。
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総勢111人の戦国武将の通信簿。いずれの武将も見開き2ページで紹介。少ない紙面の中には豊富な情報がつめこまれている。それぞれの武将の意外な側面に感心したり驚かされたり。初耳の話柄も多く未知の興味に牽引され一気読みだった。随所で新たな歴史考証が施されており、あ~そーだったんだーを連呼。戦国フェチにはたまらない一冊。