あらすじ
地図を詳しく見ていくと、日本各地に複雑怪奇な県境が存在する。ショッピングセンターの売り場を分断している、一つの村が丸ごと他県に囲まれている、盲腸県境が幅1メートル×長さ8キロにわたって細長く続く、実際の県境からだいぶ離れたところに「県境」バス停がある……。こんな県境が、なぜ生まれたのか? 実際に行ってみると何があるのか? 地元の人は不便ではないのか? 県境マニアが全国13ヵ所の県境を検証。
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Posted by ブクログ
最近は趣味として認められつつある?県境マニアが
書いた各地の県境のルポ本です。
3つの県がまたがる地点や、2つの県を何度も
行き来する道路を訪れる内容が中公新書で
出版される日が来るとは・・・・。
やっぱりブラタモリなどの地形巡りの影響でしょうか。
ちなみにアメリカにはユタ州、アリゾナ州、
コロラド州ニューメキシコ州の4つの州が
交わる地点が存在し「フォーコーナーズ」という
観光地があるそうです。
県境(というか境目の)マニアは万国共通です。
Posted by ブクログ
まずは中公文書らしからぬ読みやすさに驚きw
県や市区町村が変わると途端に道路インフラ整備状況が変わることには以前から認識してましたが、本書はさらに「境」がいかに作られたかまで考察されています。
相当マニアックな内容ですが、多くの写真とルポ風の表現で楽しく読めますよ
Posted by ブクログ
全ページカラー印刷。
都道府県境を訪れるために登山したり筏に乗ったり各地を探訪する。県境バス停が境目から離れてしまっていることに笑ってしまった。
Posted by ブクログ
以前から県境めぐりに関心があったので、大変興味深く読ませていただいた。
私が住んでいるところからまあまあ行ける距離の県境も紹介されていたので、早く実際に訪れて、県境マニアデビューをしたいと思う。
Posted by ブクログ
中公新書にしてはDPZのようなネタと作者だなと思いましたが、DPZの記事をまとめたものが主体でした。
この手の本は行って確かめたくなるのが問題ですが、福島の細長い県境は、ちょっと簡単には行けませんね。
Posted by ブクログ
一風変わった県境に出向いて、現地を感じ、その背景なども少し探ったりする1冊です。
とてもゆるやかな感じで、旅情も誘われて楽しかったです。まずは地元の島根・鳥取県境とかにも行ってみるのも面白そうだなぁなどと思いました。
Posted by ブクログ
いろんな県境についてのコラムの集大成。カーナビの「◯◯県に入りました」は自分の車では言ってくれるので、奈良和歌山県境にドライブに行ってみたいです。
Posted by ブクログ
県境マニアの方が様々な県境を紹介してくれる一冊。
熊野地方の北山村の飛び地や、町田市と相模原市の境川を挟んだ飛び地などは有名?で知ってたけど、写真付きで紹介されると、あらためて「へぇ」と思う。
普段の生活で県境を意識することはないけど、水道、ゴミ出し、除雪、道路補修など、近隣の人のリアルな生活には結構影響がありそうだ。
デイリーポータルZの企画モノだったのですね。なるほどそれっぽい。
Posted by ブクログ
群馬・埼玉・栃木の三県境はネットでも有名になったが、他にも様々なふしぎな県境が日本中にある。そこに実際に行って感じ、考え、調べた本。
飛び地、盲腸県境(著者命名、細長く飛び出した県境)などは、特に「なぜそうなった」がわかるのが面白い。
練馬と埼玉の県境は気軽に行けそうだし、行ってみたい。大泉学園って、一体どこの学校を指すのか疑問だったけど(都立大泉高校では学園とまでは言えないかんじだし…)、もともとは一橋大学か筑波大学(東京師範学校)を誘致する予定でその名がついたと知って納得。(誘致には失敗。歌舞伎町と同じ)
町田市と相模原市が飛び地県境を修正するためにずっと努力していることも知らなかった。この本にあるほかの飛び地のことを先に読んで、どうしてもう必要ないのに修正しないのかと思ったが、予想以上に大変なのだとわかった。町田市と相模原市なら人もたくさん住んでるし、役所の人も行きやすいけど、山奥や僻地だと人が住んでなかったり、地権者が遠くに住んでたり、そもそも行くのに時間がかかる上に、もし修正したら銀行や役所も遠いのに、地権者がわざわざ行かなくてはならないとなれば、もういいか、とりあえず不自由してないし、となるのは当然。
お祭りで盛り上げてるところもあり、県境って面白い。国境だとものものしいが県境は和む。それに地理学と歴史の繋がりがわかるのもいい。
デイリーポータルの人気連載はたびたび本になってるけど、中公新書になるとは。中公新書は見た目難しそうだけど「カラー版」は読みやすいのよね。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 練馬に県境が一目でわかる場所があるので見に行った
第2章 店舗内に県境ラインが引かれているショッピングモール
第3章 東京都を東西に一秒で横断できる場所
第4章 「峠の国盗り合戦」で浜松と飯田が仲良すぎて萌え死にそう
第5章 蓮如の聖地に県境を見に行く
第6章 標高2,000ⅿの盲腸県境と危険すぎる県境
第7章 福岡県の中に熊本県が三か所もある場所
第8章 日本唯一の飛び地の村で水上の県境をまたぐ
第9章 県境から離れたところにある「県境」というバス停
第10章 埼玉、栃木、群馬の三県境が観光地化している?
第11章 湖上に引かれた県境を見に行く
第12章 カーナビに県境案内をなんどもさせたかった
第13章 町田市、相模原市の飛び地の解消について担当者に話を聞く
<内容>
ちょっとマイナーな趣味のひとつかな?かつて深夜番組で、芸人をやっている私の職場の先生の息子のコンビが、関東地方の境をずっと歩くというコーナーをやっていたが、似た話だね。本文にあるように、どこでも県境の多くは山の中(第6章はその話)。テレビもひたすら山歩きをしていたらしい…。それをできるだけ避けて、読み物として何とか成立させようとした努力は認めるが、成功はしてないかな?