【感想・ネタバレ】母性のディストピア II 発動篇のレビュー

あらすじ

「母性のディストピア」という戦後アニメーションの想像力の袋小路に対し、押井守は情報論的転回で突破しようとした。しかし映像の20世紀からネットワークの21世紀へと時代が移行し、「母性のディストピア」の重力が増すなか、押井の挑戦もまた挫折した。戦後日本とアニメーションが見た夢の痕跡から、新時代を開く鍵は見つかるのか――富野由悠季との最新対談、語り下ろしの「2010年代の想像力」を追加収録した決定版

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Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻となる本書は最後のインタビューを読むことで全体の理解と新たな問題意識が明確となるように構成されている。
兄弟的、BL的関係性による父になる以外の成熟の形やオールドなオタク的な成熟が希望として示されているが、本書が最初に刊行されてから5年が経過し、新型コロナを踏まえたこの国の状況は当時よりもさらに村社会化の息苦しさが進んでいる。
物語無しで、情報の束として社会を捉えることはあまりにも困難であると感じる。

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2022年11月13日

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