あらすじ
何歳になっても短いスカートが似合うママは、今日も娘をそっちのけで、恋に仕事に忙しい。「幸せになりたいんやったら、誰かのせいにしたらあかん」。自由奔放なママに翻弄されるわたしは、反発しながら、それでも愛しながら、次第に大人になっていく――。著書累計220万部超のビジネス書作家が贈る、感動の親子小説!!
(※本書はポプラ社より『ママの人生』として単行本刊行された作品を改題・改稿したものです)
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Posted by ブクログ
オーディブルで。
ビジネス界隈で有名な和田裕美さんの自伝っぽい小説?
和田裕美さんのこともこの本についてもよく知らなかったけど、お勧めされて読んでみた。
子供時代から始まっているこの物語、私は自分の子供時代を思い出した。温かくて、ありのままを認めてくれる元気なおばざん。大好きだったなあ。
一方、スナックで働いているような女性はできれば会いたくなかった。派手な格好でお化粧も濃く、別世界の人だった。私は子供ながらその人たちをちょっと蔑むように見ていたし、彼女たちもまたブサイク気味な私をバカにしていたと思う。
スナックで働いている女性、しかも大人気ママさんの魅力、能力は今でこそわかる。大尊敬。とうてい私にはできない。
明るく愛情たっぷり、自分の信じた道を行き、娘たちに背中を見せていくママ。すごい。
母娘とは思えないあけすけな会話は最初は驚いたけど、母と娘はこうあるべきという枠にとらわれず、お互いの個性を認め合い、向き合っているところがとても素敵だと思った。
素直に「大好きなママ」「大好きなほのみちゃん」と言い合える関係、いい。
ママとのお別れはとても悲しかった。なかなか受け入れられずに、でもママとの日々、ママの言葉やママのくれた愛情を思い出しながら前を向こうとするほのみちゃんにまた涙する。
営業スキルはママのスナックのお手伝いで学んだというほのみ。うんうん、そうか、そうなんだなあ。ママの恋愛観は今となっては古い価値観のものだけど、いろいろな人間を観察してきただけの知恵であって、一概に否定はできない。
どのくらい本当でどのくらいフィクションなのか全然わからないけれど、学び多く、心が温まり、また勇気ももらえる本だった。出会えて良かった本。
Posted by ブクログ
ママはきっと、側から見たら人生失敗、ろくな母親じゃない、と評価されてしまうんだと思う。でも、ママは自分が幸せな人生を送って、大好きな娘に愛されて、最高な人生を送った。最期はあっけなく迎えたけれど、それもきっとママらしさなんだと思う。
ママみたいになるのは難しいけど、ポジディブに生きていきたいと思った。