あらすじ
「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直実は、現れた『未来の自分』ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。
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Posted by ブクログ
HELLO WORLD
「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直美は現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。
とのことで、多分、これを読んでも、何のことかわからないと思います。ただ、読み終わってから、これを見ると、すごく納得できるので、一度読んでみることをお勧めします。
タイトルにあるHELLO WORLD に惹かれて読みました。というのも、プログラミングで、一番最初に画面に表示させた文字がこれだからです。思い返してみれば、よく物語の内容を表している素晴らしいタイトルです。
ちなみに、主人公の直美は高校1年生です。すごく、青春、って感じでした。(笑)
SF小説と冒険小説。さらに、世界までもを巻き込んで物語は展開されていきます。すごく、近未来的で、でも簡単に想像できる、そんな世界でした。
人の「思い」は、本当にすごいな、と改めて感じました。人の熱い想いに触れてみたい方にも、お勧めです。
Posted by ブクログ
お手軽に読める日本版マトリックス。
インセプションの要素も入っていた感じかな?
個人的には主観が入れ替わるところが分かりにくく、クライマックスの展開で少し混乱した。
サクッと楽しく読めました
Posted by ブクログ
映画を観てから読んだのであらすじはわかっていましたが、改めて読むと二転三転がすごいなと思います。怪獣にやられたときはもうだめかと思いましたが、二人とも終わりはハッピーエンドでほっとしました。
Posted by ブクログ
展開が2転3転しワクワクが止まらない作品でした。本書の冒頭はよくある展開のように思えましたが、中盤以降の展開は全く予想できないものでした。
大きな謎解き要素もありましたが、小さな伏線もたくさんあり楽しめました。個人的に好きなシーンとして主人公とヒロインの会話で好きな小説について教えあい、主人公はSF、ヒロインは冒険小説が好きと語ります。そして本書はその二つの要素を兼ね備えたものになっているという粋な計らいがとられていました。
以下ネタバレ含みます。
私が本書の中で一番好きなシーンは何事も自分では決められない主人公が苦難を乗り越えた先に「僕」がやりたいことが決められます。しかし、その「僕」がやりたいことは「俺」の指示だったというやりとりはシンプルでありながら奥深いものに感じました。
やはり本作の醍醐味は2人の自分の掛け合いだと思います。未来の自分を先生と呼び、先生は過去の劣っている自分が成長し、先生である今の自分を超えていくそんな熱い展開を披露してもらいとても嬉しく思っています。
Posted by ブクログ
映画の疑問が解決するかと思い、読んだ。解決しなかった。映画はほぼ忠実に原作を映像にしていたと思った。
最後、ナオミがベットで目覚めるところは、直美と瑠璃が戻った世界とは別と言ってるのだろうか?
Posted by ブクログ
設定は映画『マトリックス』のような仮想現実の世界設定。ストーリーや登場人物の設定は森見登美彦作品のようなライトノベルの香りのするいわゆるセカイ系のような感じ。二人の関係性が世界全体に大きく影響する。結末は映画『インターステラー』のように過去と現在、そして未来が相互に干渉、ループする、多重構造になっている。科学的根拠に基づくハードSFや、社会風刺を盛り込んだSFに読み慣れた人には物足りない印象を受けるかも知れないが、疾走感があり読みやすいと思う。位置付けとしてはSF色の強いライトノベルといったところだろう。SF初心者には是非勧めたい。