【感想・ネタバレ】藤澤清造短篇集 一夜/刈入れ時/母を殺す 他のレビュー

あらすじ

貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの¨文士道¨を貫いて散った、藤澤清造。その玉石混交の作品を歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂する。


貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの¨文士道¨を貫いて書き、無念に散った無頼の私小説家・藤澤清造。その短くも不屈の活動期間に残した玉石混交の作品を、歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂。商業誌初登板の、伸るか反るかの情熱が作の巧拙を超えて迫りくる「一夜」、抱腹絶倒の借金文学の傑作「刈入れ時」、故郷で危篤に陥った母の死を、貧ゆえに切望する「母を殺す」等、十三篇を収録。


新発見原稿「敵の取れるまで」を併録。

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Posted by ブクログ

一夜
ウィスキーの味
刈入れ時
女地獄
母を殺す
犬の出産
殖える癌腫
ペンキの塗立
豚の悲鳴
槍とピストル
敵の取れるまで

(戯曲)



なかなか入り込めないものもあったけど藤澤清造の世界は味わい深かった
そして戯曲はかなり楽しめた

0
2022年12月15日

Posted by ブクログ

東京にはどこに行ってもなかった西村賢太ものが神戸ジュンク堂にはありました。

田中栄光と並び西村賢太さんが敬愛してやまなかった「藤澤清造」氏の短編集を思わず購めました。

内容としてはどちらかというと私小説ではなかったので少し、肩透かしな感じがしたけれども、苛烈にどこまでも「貧困」にこだわり、突き詰めた結句、またしも貧さの砂に埋もれてゆく、そんな姿が浮き立つような作品が多く、西村賢太に通底するものがあると感じた。

0
2022年04月29日

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