あらすじ
21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか―この「100万ドルの価値がある質問」に初めて真っ正面から答えを示した、アメリカの大ベストセラー。
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Posted by ブクログ
自分の仕事が、自分の事業が、自分の会社が、グローバリズムの広がりとコンピュータが台頭する中で少しでも長く生き延びるための指針を得ようと読んだ。その上で「生き残るための3つの問い」を立てた。
1 自分のこの仕事は、他の国ならもっと安くできるだろうか?
2 自分のこの仕事は、コンピュータならもっと早く、正確に、数多くできるだろうか?
3 ゼロから生み出した自分の仕事は、相手に独特な体感・価値を提供できているだろうか?
僕はこの問いのうち1と2を今でも初めてお邪魔するクライアントとの打合せの席で必ず言う。自分自身に言い聞かせるためにも。
Posted by ブクログ
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ハイコンセプト/Daniel Pink 著.
Daniel Pinkさんの本は本当に面白い。
訳者の人も相当優秀なんだろうけど、原書ならもっと面白いんだろうか。
英語勉強して、洋書読みまくりたいなぁ。
これからの正解のない時代には、右脳をいかに使うかが大事らしいです。
右脳は全体を捉えたり、デザインしたりするときに働く脳で、これまで評価されてきた分析だったり、論理に関する左脳とは違うもの。
でも、右脳全開で良いかというとそうではなく、右脳で生まれたアイデアを市場に適用できるかどうかを左脳で判断して実行していく必要があるのだと。
だから、独創性があり、分析的でもある人が活躍できるような時代になる。
そのためには、日頃からデザインを見たり、良い物語を読んだり、芸術を鑑賞したり、右脳を刺激する必要があるそうです。
ふと、絵を描きたくなったり、音楽に興味持ったりすることがあるので、そういう感性を大事にしていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
2005年に出版された本だが、15年経った今となっては大いに納得する内容だ。
15年も前に本書に巡り会い、右脳主導思考、ハイ·コンセプト、ハイ·タッチの重要性に気づき、6つの感性(デザイン·物語·調和·共感·遊び心·生きがい)を磨いている人は今頃その効果を実感しているだろうか。
今からでも遅くない、いや、これから「ハイ·コンセプトの時代」が到来しているのではないだろうか。この先、より重要視すべき6つの感性が求められる時代になっているのではないだろうか。
ならば、著者、ダニエル·ピンクが与えてくれた、本書に記された6つの感性の重要性を噛み締めながら、その磨き方·ツールを積極的に利用していきたい。
Posted by ブクログ
21世紀に、堅実に生活しようと思ったら何が必要か?
21世紀は、経済のグローバル化によって、中国で生産できるものは、
中国で、ITなどインドでできるものはインドでというように、少しでも
人件費が安くすむ地域へ産業が引っ張られる。では、そのとき、
われわれは何をしたいいのか、三つのことを考えないといけない。
1.よその国、特に途上国にできることは、避ける。
2.コンピューターやロボットにできることは、避ける。
3.反復性のあることは、避ける。
これからは、創造性がある、イノベーションとか、クリエイティブ、
プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要に
なっていくということである。
Posted by ブクログ
【気になった場所】
格差社会で避けること
・他国(特に途上国)ができること
・コンピュータやロボットにできること
・反復性のあること
VUCAの世界で求められる人材
・多くの人の意見を聞いて自分の考えをまとめられる人
・壁にぶつかったら、それを突破するアイデアと勇気を持った人
成功するために必要な感性
→デザイン+物語+調和+共感+遊び+生きがい
→後天的に備えられる資質
右脳と左脳の相違点
・右脳は左半身を、左脳は右半身を制御する
・左脳は逐次的に、右脳は右脳は全体的に瞬時に処理する
・左脳は文を、右脳は文脈の処理を得意とする
・左脳は詳細を分析し、右脳は大きな全体像としてとらえる
物を語る能力の本質
→感情によって豊かになった文脈
→誰でも瞬時にアクセスできるようになり価値の低くなった事実でも、文脈に取り入れ感情インパクトを相手に伝えること
調和=絵を描くこと+関連性をとらえること
→全体像を見ること
共感力を高める方法
→感情を持ち、こちらや心にも影響を及ぼす人間と関わり合っているのだと認識できるよう、それなりの愛着を持つこと
Posted by ブクログ
これからの時代は、右脳を活かして新しいことを発想する力が必要だ。
その理由は、1)途上国に優秀な人材がいる、2)ロボット技術が発展し仕事が置き換えられる、3)世界中にアウトソーシングが可能になる、ためだ。
ここで、生き残る方法が、右脳型の仕事である。よって、今後は、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいというキーワードをもとに、カンニングを上手に利用して行動に移す力が求められていると説く。
この本は、この6つのキーワードについて説明しているのだが、「うん、そうだよね、大切だよね」で終わってしまっている気がする。
読者の中には、この本を読んで、例えば「デザイン」と聞いて、ビビッと来る人もいるかもしれないが、私は全くなかった。
面白かったのは、
・人間の人間たる所以は左脳にある
・SEは左脳の職業
・組織内で最も優れたリーダーとされる人は、「おもしろい人」。おもしろい人は、3倍笑うらしい。
・デザインとはビジネスであり、ビジネスとはデザインである。
・幸福の要因は、満足のいく仕事、結婚、豊かな社会的ネットワーク、楽観主義、感謝の気持ち、許すこと。
Posted by ブクログ
【6つのセンス(感性)】p27
デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい
「ハイ・コンセプト」:パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力など。
「ハイ・タッチ」:他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人びとが見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力などである。p29
↓
左脳は逐次的、論理的、そして分析的に情報を処理するが、右脳は非直線的で、直観的、本能的、そして包括的、全体的に機能する。
【右脳と左脳】p48
①左脳は右半身を制御し、右脳は左半身を制御する
②左脳は「逐次的に」処理し、右脳は「全体的、瞬時に」処理する
③左脳は「文」を、右脳は「文脈」の処理を得意とする
④左脳は「詳細を分析」し、右脳は「大きな全体像」としてとらえる
<メモ>右脳と左脳、有酸素運動と無酸素運動
20世紀:ナレッジ・ワーカー(by ドラッガー)=左脳主導思考 p69
チェスの世界チャンピオン・カスパロフvs. IBM製「ディープ・ブルー」=「脳の限界への挑戦」
1997年、カスパロフ敗北 p88
「ソフトウェア」をコーディングするコンピュータ=エンジニアを淘汰 but PCでも出来ないこと
①「処理能力」より「創造力」
②技術マニュアルで得られる知識より「潜在的知識」
③細かい部分にこだわることよりも「大きな全体像を描く能力」p93
《3. 右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ》
【「体力頼み」から「左脳の勝負」へ、そしてこれからは―】p98
18世紀:農業の時代(農夫)
19世紀:工業の時代(工場労働者)
20世紀:情報の時代(ナレッジ・ワーカー)
21世紀:コンセプトの時代(創造する人、他人と共感できる人)