【感想・ネタバレ】熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月09日

熊が人間にとって神であり、友人であったこと、北半球における最強動物の圧倒的な力を前に思考を巡らすことで哲学が発展していったということには驚きました。考えてみると、凶暴な熊は人を襲ったり食べたりもするので、まだ道具がそろっていない時代には、そういう力の前に哲学的に考えることもあるように思えます。今で言...続きを読むうと自然災害とか宇宙とか?

また、国ができ、王が生まれるという過程についても驚かされました。

知的興奮を感じさせてくれる本でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月19日

引き続き面白いです。

…スサノオは「人食い」であった大蛇を倒すことができました。すると大蛇の持ち物であった「人食い」の特性は、スサノオの所有に移ることになり…古代人の思考では、食べることとセックスすることは一つです。スサノオは土地の首長の娘を性的に食べることによって、二重の意味で「人食い」としての...続きを読む王の特質をあらわしてみせています。…このとき剣は、社会の内部に自然の権力が組み込まれるプロセスをあらわすものとして、王権の象徴となります。(p.197-198)

原初、神は熊であった
というのも面白かった。し、アイヌに「熊送り(イオマンテ)」という儀式があるんだなあ…テディベアが大好きな私もそういうことなの…?って思ってしまいました笑

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