あらすじ
居酒屋「のぶ」の正面入口は、なぜか異世界に繋がっている。古都(アイテーリア)と呼ばれるその街には中世ヨーロッパのような、しかし全く別の文化が息づいていて、そこに住む衛兵たちや貴族、聖職者、ギルドのマスターなどが、今日もこの居酒屋の暖簾をくぐる。彼らは今まで味わったことのなかった“トリアエズナマ”という冷えた酒に驚き、未体験の料理に舌鼓を打つのだ。新感覚の異世界グルメファンタジー。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
幸せになれる異世界メシテロ本。
異世界ものと思って嫌悪する人もこれにはチート要素は
一切ないのでご安心あれ。
そこにあるのは様々な事情によって
この「のぶ」に流れてきた子や
そのメニューに惚れて本来来るのははばかられる
人たちやら…(しかもしのぶの弱み(!)を握っている!!)
どうも少しだけ不安要素のある部分があるみたい。
明らかにのぶを敵視しているようですしね。
(ただしその存続を望む者たちにのぶの消滅は
回避されましたが…)
私は居酒屋等では飲まないひとなのですが
とにかく、おいしそうで幸せそうで何より。
Posted by ブクログ
古都の外れにひっそりとたたずむ「居酒屋のぶ」。
異国の奇妙な看板と建物だが、美味しい酒と料理が最近、古都で噂の店。
仕事帰りの衛兵に、身分を隠した貴族たち、今日も吸い寄せられるように「のぶ」の扉を開く。
カウンターに腰掛けて「トリアエズナマをひとつ!」とタイショーに声をかけると、黒髪の給仕係の女が熱いおしぼりと「オトオシ」豆をもってくる。
異世界につながった「居酒屋のぶ」で美味しい料理とお酒を飲みながら、古都の人情が交差する。
無性におでんが食べたくなったり、テンプラが食べたくなって困る。
最近、ご飯の美味しいお話を続けて読んでいるけど、ダントツ。
楽しく美味しく、時にしんみりとしみる。
---北方三領会議之顛末(〆の鮭茶漬け)まで。