【感想・ネタバレ】宣教のヨーロッパ 大航海時代のイエズス会と托鉢修道会のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年01月18日

タイトルどおり、キリスト教の宣教の歴史。宗教改革から始まり、南米〜アジアの宣教に至る。日本のキリシタンとメキシコのアステカ人がキリスト教の宣教でつながったところにこの時代の「世界」が提示されている。

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Posted by ブクログ 2018年12月21日

宗教改革が発展していった16世紀、ローマ教会はプロテスタントとの争いから目を転じて信徒の拡大を目指し、世界へ進出していく。その一環としてイエズス会があり、ザビエルらの日本宣教があった。それまでの欧州にとって、隣接しているイスラム世界は全くの異世界ではなく、遠く離れたアジア、新大陸アメリカこそが未開の...続きを読む地だった!世界各地での洗礼者が激増し、正に世界宗教に発展していく。新興のイエズス会はポルトガルと、旧来の托鉢修道会(フランチェスコ、ドミニコ、カプチノ、アウグスチノ会など)はスペイン王国と共同し、日本はイエズス会の独占活動だった。そこにフランチェスコ会の日本進出、スペインの徳川との対立が持ち込まれたとは知らない事実だった。覇者になってからの家康が経済的苦境にあるイエズス会を助けたことさえあったとは!スペイン・ピサロ達による新大陸での残虐行為は、キリスト教の暗黒面として受け止められることが多いが、教皇パウルス3世が「貪欲な植民者からインディオを保護すべき」と書いているとは救いに感じるし、17世紀のイエズス会士アントニオ・ヴィエイラはインディオの労働条件緩和を植民者や国王に働きかけた!もっと知られてよい話である。1548年にマラッカで日本人アンジロウに会ったザビエルの日本人の理性的資質への期待を書いた書簡は興味深い。
宗教改革、地理上の世界発見などの世界の大きな変革期をも洩れなく書いたスケールの大きい本だ。

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