あらすじ
谷中に住む女子大生の紬は、故郷の母親が送ってくる大量の野菜に困惑していた。思いあまって捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられ、彼の営む「びんづめ専門カフェ」に連行される。そこで紬は、野菜たちが保存食として生まれかわっていくのに感動し!? コミュ障女子大生紬と英国人セドリック、彼の義理の息子武流が織りなす、おいしい下町人情物語。【目次】第1話 瓶詰という名のソリューション~猫の肉球を添えて~/第2話 腐敗と熟成と発酵の違いを述べよ。ただし個人の事情は含まないものとする。/第3話 菱田家のたからもの
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Posted by ブクログ
あと数日くらいかけて読むつもりが、今日一気に読んじゃった><。それくらい面白くて、読むのに熱中した本だった! 続きは明日以降、のんびり読んでいく予定! 「おいしいベランダ」と「政宗君のリベンジ」の作者の竹岡葉月先生の本! この本も面白かったよー! 裄人さんがすごーい好きだった! 続編に再登場しないかな~♪。武流くんもすきー♪。かわいくて格好いい男の子だよね! 虎太郎さんもなんかかわいくて好き♪。セドリックさんも好き! みんな魅力的な登場人物ばっかりで、これからこの本を読んでいくのが楽しみ!
Posted by ブクログ
女子大生紬と、びんづめ専門カフェを営むセドリック、義理息子の武流の話。
万引きの話のところは正直ちょっと怖いかった。小学生でそこまで狡猾にいけるのかと。
そのあとのお母さんの手紙も。割とキャラの濃そうなお母様。2巻になるとその話もあるのかな。
楽しみ。
Posted by ブクログ
3つのお話ともほっこりしました。特に虎太朗と紬のやりとりが好き。まさか大量の仕送りとびんづめの組み合わせがこうも上手く噛み合うとは…まさに素晴らしいソリューション!
この本がきっかけでびんづめづくりを始めました。1つ目のお話を読んだ後、まずは梅酒と子どもも楽しめる梅シロップを…とつくったのですが、なんと物語の終盤にも出てくるやん!母親の笑子さんと同じ気持ちになれたような不思議な気分でした。
Posted by ブクログ
裄人くんとの別れ、甘酸っぱくて、切なくて、なんかもぅキュンキュンしてしまうな。
紬は確かに「友達」だって言ったけど、言ったけどもっっ!
裄人くんが実家に帰らなきゃならない事情がなくて、大学で一緒に過ごしていけたなら、きっと、友達のままじゃなかっただろうに。時間が足りなかっただけなのに。
ていうか、裄人くん、ほんとにもう出ないの?
そんで、紬ちゃんは菱田さんなの?
いや、この作品にあからさまな恋愛エピソードは要らない気はするけど。
そして、もっと切ないのは武流。
初恋か、友情か、まだ名前をつけるのも難しいような淡い想いの結末が、こんなにも苦い別れだなんて、切な過ぎる。
「ともだちを売るのか、俺」という武流の呟きに、心臓がギュッとなる。
もっと早く、武流も遥香ちゃんも救ってあげられればよかったのに。
でも、遅くはないよね。
武流には、菱田さんも、紬ちゃんもいるし、ね。
Posted by ブクログ
自覚ないまま終わった恋の話だったり、小学生の引きこもりや万引きの話だったり、亡くなった奥さん(お母さん)の話だったりと、結構ヘビーな話も扱っているけど、流石と言いますか。
竹岡先生にかかれば、いい意味で軽妙に読めてしまう。
テンポが本当にいい。
重くなりすぎず、それでいて考えさせられるし、教訓も見えてくる。
コメディとシリアスが本当にいい塩梅。
笑えて泣けて、読んだ後は何かしら世界の見え方が変わる、いい話でした。
そう、例えばジャムのこととか。
玉ねぎ、にんじんには驚いた。
紬ちゃんと一緒に価値観変えられた気がする。
これまた、出てくる瓶詰めものが、どれもこれも美味しそうで困る。
肉まで詰められるとは思わなかったし、ネギは本気で欲しくなったし。
空腹時に読む場合は、本気でお気をつけあれ。