【感想・ネタバレ】裁く眼のレビュー

あらすじ

法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。
美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?

漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。
ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。

注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。
鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?

容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?
頭の回転の速い姪っ子、警察官、テレビ局、それぞれの思惑と発言が絡み合い、裁判の展開は意外な方向へ。

予測不能、驚愕の法廷サスペンス。

解説・北尾トロ


※この電子書籍は2016年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

法廷画家という、あまり題材にならない職種にスポットが当たっている時点で興味津々。しかも主人公が描くそれは、ある種の人からは絵の見え方・印象が異常に違って見える描写が序盤にあって、リアルものに見せかけて実は特殊能力モノなの?と思わされるなど、そちらの方でも先の内容が気になりました。

また、途中で意外な人物が亡くなるなど意外な展開もあり、ますます読むモチベーションが上昇。

けれど、主人公を襲った犯人は密接に関わる部分が少ない人物だったので「ふーん」程度の印象しか受けませんでした。そこでモチベーションはややトーンダウン。

そしてそのまま主人公の能力に関する推察があってアッサリ終劇。その推察については「そうかもしれないけど確定ではないよね?」という感じで、何より本作全体がシリーズものの序章という印象が強く残りました。この先、よりスケールの大きい難解な事件に遭遇する話がありそうな雰囲気がプンプン漂ってるので、それを期待したいところです。

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2020年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの女ならそうでしょうねみたいな、被告人のことをよく知ってるふうにもとれるようなことを言っていたし、僕はぜったいにFXの林原が怪しいと思っていて、なんならたいやき屋のおばちゃんもグルかと思ってたし、たいやき屋のおばちゃんは美人局とも繋がっていると思っていた(蛇の道は蛇なので)。僕は裁判員をやらないほうが良いと思う。
腐った斧から転じて蘭花となった主人公の武闘派な姪は特に腐ってはいなく、気の毒すぎる同人作家の聖護院桜さんこそ腐っていたわけですが、聖護院さんホント気の毒すぎて力石徹みたいに葬式をやってあげたい。

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2020年09月09日

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