【感想・ネタバレ】スガリさんの感想文はいつだって斜め上のレビュー

あらすじ

感想文の天才スガリさんと直山先生が読書感想部を立ち上げた。名作文学を斜めからぶった切り巻き起こる事件を解決する。エブリスタ小説コンテストW受賞の著者がおくる青春ミステリー誕生!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

地蜂を食べる事で有名な少女須賀田綴事スガリさんが気弱な家庭科教論直山杏介と共に読書感想部を設立する為にスガリさんの感想文を元に直山先生とスガリさんの身の回りで起こる謎を解決して行くと言うストーリー。
全2話で編成されていて、1話夏目漱石こころでは直山先生の同級生が友人と自らの想い人との結婚に絶望し自殺しようとしていた所をスガリさんとスガリさんこころの感想文を元に阻止する話。2話では新美南吉手袋を買いにの感想文を元に初等部の校内見学中に失踪した男の子の心情を読み解き母子間の蟠りを解消する話。
個人的に面白かったし雰囲気良かった。ミステリー×中性的な少女+個性的な登場人物+揚輝荘というノスタルジックな雰囲気の建造物、、
スガリさんのバイト先で気に入った人とデートしたりする揚輝荘のカフェべんがらの文体から伝わる雰囲気が好きすぎたので調べて見たが本当に文体通りの雰囲気で此処でミステリーを解いたりすると思うと更に本書が楽しめた。

0
2025年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【購入本】ブク友さんからのおすすめ。けれど私には合わなかった。教頭先生他、教師陣の価値観に引く。本のジャンルやカテゴリで決めつけるのも嫌いだ(そもそも貴方は何か本を読んでいますかと問いたくなる)。スガリ(綴)さんの読書感想文自体は面白いのだけど。想像の斜め上のさらに上を行く作品。スガリさんの過去も知りたいので次巻も読みます。

0
2024年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

着眼点は独特。

愛知県初の男性家庭科担当教員・直山杏介は困っていた。手芸部が廃部になったことで、教頭からサッカー部の顧問を押し付けられそうになっている。そこに長野かはの転校早々虫を食べたことで話題となった須賀田綴・通称スガリさんが読書感想部を立ち上げたいので顧問をしてほしいと、早速自分の読書感想文を持ってきたのだ。

主人公の杏介が遭遇する事件と、スガリさんの読書感想文がリンクしていく形の日常モノ。現実では男性の家庭科教員も珍しいが、男性の養護教諭も珍しい。しかしフィクションならまあまあ見かける登場人物像である。スガリさんも謎めいた読書美少女で、自分の世界に入ってしまうという点では、フィクションによくいるタイプ。キャラクターが立っており、凄惨な事件とかは出てこないので、気軽に読める。5分シリーズ+なのはさすがである。

登場する読書感想文は、夏目漱石の『こころ』と新美南吉の『手袋を買いに』である。どちらもスガリさんの感想文は独特。ただし的外れではないかなという印象。独特の解釈と推理する読書家と気弱な男性ということで、なんとなく文学少女シリーズを思い出した。あれほど痛々しくはないが、スガリさんの家庭事情が重くなってきたら印象は変わるかもしれない。

0
2022年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 作品の読み取りが、ちょっと中途半端では?
 「こころ」については、特にそうかな。既に研究者によって、もっともっと斜め上の読みがある。さらにアクロバティックな作品論がある。

0
2022年05月28日

「小説」ランキング