【感想・ネタバレ】スガリさんの感想文はいつだって斜め上のレビュー

あらすじ

感想文の天才スガリさんと直山先生が読書感想部を立ち上げた。名作文学を斜めからぶった切り巻き起こる事件を解決する。エブリスタ小説コンテストW受賞の著者がおくる青春ミステリー誕生!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

【ページ数】  224頁
【読み応え】  ◎
【ストーリー】 ◎
【伏線回収等】 〇
【グロ表現】  無
✎ スガリさんシリーズ1弾

読書感想文の参考にしようと思って読みましたが、正直、特に役に立ちませんでした。

でもちょーーーーーー面白かった!!
とにかく特殊で美人な田舎育ちの文学少女スガリさん。この子がとにかくすごい。行動が特に。

なぜこの作品、感想文を題材にしているというのに役に立たなっかったのか。
それはこのスガリさんが特殊過ぎるから。スガリさんの持ってくる感想文はとにかくずれている。そこ気にしちゃうの?とツッコむほど。
でもそれが面白さを増していく。この作品だけでなく感想文にしている本でさえも。
スガリさんの感想文では今まで特に気にしていなかった本の一文に驚かされる。

この作品は説明なしで読んでも全然楽しめる。
いろんな人に読んでもらいたいです。そして本の面白さを知っていってほしいです。

0
2024年03月24日

Posted by ブクログ

名作と言われる書籍を斜め上の観点から分析していくスタイルにいつも「そこに着目するの!」と驚かされる。

0
2023年09月10日

Posted by ブクログ

娘が読んでたので、面白そうと思ってわたしも借りた。
想像とは全然違う内容で(いい意味で)、ぶっちゃけると、スガリさんの感想文はそこまで斜め上でもない。笑

いやいや、すんごい面白い感想文やったよ! 「なるほどなあ」ってニヤニヤしながら読んだ。その感想文と、直山先生の日常の謎がリンクしてる構成はめっちゃ面白かった!

分類でいうと、児童書になるのねえ。5分シリーズって、何それ? って思ったらそういうことか~。
いやいや、カドカワ文庫くらいで出てほしい。感想文の内容も作中の出来事も、ほんまによく書き込まれてるよ!

「読書感想部」っていうたら奇想天外かもしれへんけど、いうたら「ビブリオクラブ」じゃないかな、これ。

でも、この本を通して、本を好きに読んで、好きにその感想を言い合うっていう楽しみ方もあるんやで! ていうのを、小中学生に伝えられるなら、いいね。

学校の宿題の読書感想文は「だいたいこういうことを書いておけばいい」みたいなテンプレートがあるやん。
実際、夏休みの宿題用の読書感想文の書き方みたいな本も売られてるんやもんな。

でも実際はそういうのんとちゃうよ。スガリさんみたく、楽しく(?)書けばいい。お前何様やねんってぐらい、偉そうに作者のことを言うてもいいよ。(特大のブーメラン)

読み手が、色々なことを考えるってくらいの引き金を引けたら、本としてはすごい面白いってことなんちゃうんかな。

人気があるからって自分にとって面白い内容かどうかもわからんし、ほんま、本を読むってことにハードルをあげてるのは大人やと思う。

わたしは子どものころから本を読んでるけど勉強はできひんし、こんな風にアホやし、35年ぐらい読書感想文を書いてるけどやっぱりアホやし、文章力もそんなにないし。
でも、本を読むことも、それに対してこうしてなんやかや言うのも、めっちゃ楽しい。ってことを、知ってる。
だから、ええねん。

0
2021年01月10日

Posted by ブクログ

スガリさんの本の感想は斜め上でも、本との向き合い方はまっすぐだ。

読みながら、想像しながら、部屋の配置など本に書いていないことに対しても創造力を膨らませる。重箱の隅を突くような、そんな印象を抱いてしまうが、そうではなく、まっすぐだから気になる。

読書感想文と聞くと、拒否反応を示した学生時代の自分と重ねてみると、もっと前にこの本と出会えればよかった、と感じた。それほどにスガリさんの感想文は自由でいて、どんな話か気になってしまうのだ。

読書感想文とは、本来そういうものではないのだろうか。自分の思ったことをありのままに書いて、それを読んだ人が、どんな本だろう?と実際に手にとる。こうして人と人とが繋がっていく。
しかし、ひとたび名文やら名感想文やらが出てくると、いつしか競争になり、必死になる。
必死になると、自分の言葉じゃないから書けなくなる。だから難しく感じてしまう。

ただ、何でも書いていいわけではない。自由に書いていいということは、他の感想にも自由を認めることが大事。

スガリさんのような、自分の書いた感想文を人に読んでもらって、意見をもらえる、という環境は、少しうらやましい。ただ、スガリさんほどうまくないので、まずはとにかく書き続けようかなと思う。

0
2019年08月14日

Posted by ブクログ

教科書にも載っている作品『こころ』と『手袋を買いに』をオマージュした作品。『ゼロからの読書教室』で紹介されていたので読んでみた。

授業で読書感想文を書かせたことがあるが、なんだかありきたりな、大人が求めていそうなことばかり書かれるので、嫌になってやめた記憶が蘇る。反対に、素朴に自分のありのままの感想を綴った生徒が賞をもらったことも思い出した。
読書感想文に悩むすべての人に読んでもらいたい作品だった。

本を読んでいて疑問に思ったことや、感じたことを突き詰めて考えて感想文にしたためることができるスガリ。私も実物を読んでみたい。
続編がたくさんあるみたいなので、そちらも時間ができたら読んでいきたいと思う。令和の文学少女、この作品から文学作品に親しむ人も多そうだ。

0
2025年08月30日

Posted by ブクログ

読書感想文を題材にした本ということで読みました。
題材となった本を、読んだことのある場合もまだ読んだことのない場合も読みたくなる本でした。
この本自体はとても読みやすい本でした。

0
2023年09月11日

Posted by ブクログ

斜め上の感想文をかく綴さんと、気弱な家庭科教師の直山先生とのお話。読書感想部、おもしろそう。読書感想文の宿題は好きじゃなかったけど、自分の感想を自由に書いて、それを読んでもらって話すなら楽しいかもしれない。
今回は夏目漱石のこゝろ、新美南吉の手袋を買いに。
斜め上でも、着眼点が違うと興味深い。

0
2021年01月02日

Posted by ブクログ

スガリさんは文豪に対して同級生の書いた物語を褒めるように評価し、絵本に対しても全力で感想をぶつけます。
その姿はとても素敵だと感じました。

しかし、そんな素敵なスガリさんの登場シーンが物語の半分くらいだったので、物足りない印象も持ちました。


思ったこと、感じたことを純粋に表現する。当たり前だけどなかなかできなことがやってみたいと思いました。

0
2019年06月15日

Posted by ブクログ

本を偏愛するあまり、個性的すぎる感想文を書く女子高生 綴が、身の回りで起きる謎、事件を鋭い洞察力で読み解く。

0
2019年04月28日

Posted by ブクログ

舞台が名古屋で、出てくる地名が知ってる所ばかりだったので、そっちでテンション上がって、最後まで読み進めることができた。

0
2025年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地蜂を食べる事で有名な少女須賀田綴事スガリさんが気弱な家庭科教論直山杏介と共に読書感想部を設立する為にスガリさんの感想文を元に直山先生とスガリさんの身の回りで起こる謎を解決して行くと言うストーリー。
全2話で編成されていて、1話夏目漱石こころでは直山先生の同級生が友人と自らの想い人との結婚に絶望し自殺しようとしていた所をスガリさんとスガリさんこころの感想文を元に阻止する話。2話では新美南吉手袋を買いにの感想文を元に初等部の校内見学中に失踪した男の子の心情を読み解き母子間の蟠りを解消する話。
個人的に面白かったし雰囲気良かった。ミステリー×中性的な少女+個性的な登場人物+揚輝荘というノスタルジックな雰囲気の建造物、、
スガリさんのバイト先で気に入った人とデートしたりする揚輝荘のカフェべんがらの文体から伝わる雰囲気が好きすぎたので調べて見たが本当に文体通りの雰囲気で此処でミステリーを解いたりすると思うと更に本書が楽しめた。

0
2025年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【購入本】ブク友さんからのおすすめ。けれど私には合わなかった。教頭先生他、教師陣の価値観に引く。本のジャンルやカテゴリで決めつけるのも嫌いだ(そもそも貴方は何か本を読んでいますかと問いたくなる)。スガリ(綴)さんの読書感想文自体は面白いのだけど。想像の斜め上のさらに上を行く作品。スガリさんの過去も知りたいので次巻も読みます。

0
2024年01月28日

Posted by ブクログ

なんかとても読みにくくて、
登場人物たちが頭に入ってこなかった。
相性悪いかなあ。

肝心の読書感想文、「こころ」も「手袋を買いに」の考察も、そんなに斜め上ではない。
若い子向けかな。

0
2022年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

着眼点は独特。

愛知県初の男性家庭科担当教員・直山杏介は困っていた。手芸部が廃部になったことで、教頭からサッカー部の顧問を押し付けられそうになっている。そこに長野かはの転校早々虫を食べたことで話題となった須賀田綴・通称スガリさんが読書感想部を立ち上げたいので顧問をしてほしいと、早速自分の読書感想文を持ってきたのだ。

主人公の杏介が遭遇する事件と、スガリさんの読書感想文がリンクしていく形の日常モノ。現実では男性の家庭科教員も珍しいが、男性の養護教諭も珍しい。しかしフィクションならまあまあ見かける登場人物像である。スガリさんも謎めいた読書美少女で、自分の世界に入ってしまうという点では、フィクションによくいるタイプ。キャラクターが立っており、凄惨な事件とかは出てこないので、気軽に読める。5分シリーズ+なのはさすがである。

登場する読書感想文は、夏目漱石の『こころ』と新美南吉の『手袋を買いに』である。どちらもスガリさんの感想文は独特。ただし的外れではないかなという印象。独特の解釈と推理する読書家と気弱な男性ということで、なんとなく文学少女シリーズを思い出した。あれほど痛々しくはないが、スガリさんの家庭事情が重くなってきたら印象は変わるかもしれない。

0
2022年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 作品の読み取りが、ちょっと中途半端では?
 「こころ」については、特にそうかな。既に研究者によって、もっともっと斜め上の読みがある。さらにアクロバティックな作品論がある。

0
2022年05月28日

Posted by ブクログ

読書感想文が題材、素敵。
が、今時の現実の高校生は感想文なんて書く暇ないくらい皆忙しいですよね(アプリでならともかく、手書きなんて)。ですが、国語の教科書の作品(『こころ』『てぶくろをかいに』など)が出てくるところが良いなと思いました。

0
2022年05月21日

Posted by ブクログ

自分で読書レビューを書くのと同じくらい、人の感想を聞くことも好きだ。
米澤穂信の古典部シリーズで奉太郎が過去に書いた読書感想文の話や、三上延のビブリアシリーズで登場人物たちが語る本の魅力には心が惹かれた。
そんな私には、読書感想部というのはとても面白そうだ。
スガリさんが浮世離れしたキャラクターでタイトル通りの変わった視点から切り込んだ感想文を書くところもいい。

物語の形としては、スガリさんが読んだ本と彼女が書いた感想文の内容が物語内の出来事と関係していて、それらから得た知見から事件を収めるというものだ。

ただ、せっかく学校の部活動なのだから、校内の活動にもっと焦点を当ててもいいのではないかと思う。
第一巻には二話収録されているが、どちらも校内を出て学校とはほとんど関係のない人間たちを登場人物にしている。

第一話では、読書感想部の顧問(になる予定)の直山先生が学生時代に同じ学校だった三人と飲み屋で再会するところから物語が展開するのだが、彼らは直山先生が転校を繰り返す中で数か月間一緒だっただけで、特別仲が良かったわけでもない。
そのうちの二人がカップルで近々結婚することになっていて結婚式やパーティーに誘われるのだが、普通そんな浅い関係で式に呼ばれたり一緒に酒を飲んだりするだろうか?
私なら気まずすぎて無理だ。
しかも、その三人が長い間三角関係にあることも知っていたりして、それも不自然に思う。
もっと登場させるべき人間が学校内にいないか?

とはいえ、この作品はシリーズ化されているので、この辺りは今後部活の様子が描かれることに期待しよう。

なよなよしている直山先生は好きになれそうにないが、スガリさんのキャラクターは気に入っていて、彼女が今後どんな作品でどんな感想を書くのか気になる。

0
2020年11月16日

Posted by ブクログ

スガリさんの感想文は多少観点がずれてはいるものの、期待したほどの斜め上感はなく、ちょっと期待が大きすぎたかな。急に時制が飛んでいる箇所があって、読むのにちょっと戸惑った。スガリさんの性格が掴みづらく、いまいち萌えづらい。あと、魅力的な美少女でも、虫を食べるのはちょっと……。ただ、スガリさんが変わった視点で読んだ『こころ』はもう一度読んでみたくなった。

0
2019年12月07日

「小説」ランキング