【感想・ネタバレ】SARU 上のレビュー

あらすじ

●主な登場人物/奈々(フランス留学中の日本人学生。自分でも気付かぬうちに黒魔術にかけられていた)、ナワン・ナムギャル(プータン出身の僧侶で、伝統ダンスの名人。奈々が黒魔術にかけられていることを一目で見抜く)、イレーヌ・ベアール(自らを孫悟空と名乗る謎の少女。キリスト教会より“悪魔”の可能性があると認定される)、カンディド・アマンティーニ(バチカンの公式エクソシスト)
●あらすじ/自身にかけられた黒魔術をきっかけに、謎の若人・ナムギャルと知り合った奈々は、彼とともに世界各地に痕跡を残す“猿”の正体を追うことに。その過程で、自らを“孫悟空”だと名乗る少女と出会い…?
●本巻の特徴/いにしえより世界各地にその姿を現し、畏れられてきたモノ“猿”。そして現代、人類はその存亡を懸けて、“猿”と対峙することになる! 古今東西の神話・伝承などを網羅しつつ、誰も見たことのない世界を現出する、五十嵐大介渾身の単行本描きおろし作品!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

SARU 上・下

伊坂幸太郎「SOSの猿」とのコラボ作品。五十嵐大介氏のマンガは必ず購入している竹蔵ですが、下巻が出るまで我慢してまとめ読みをしました。
コラボしているので当然ですが、この物語も善と悪、精神と肉体、陰と陽のせめぎ合いの物語です。
上巻は登場人物の紹介とSARUと呼ばれる古からの存在が不気味に動き出すまで、下巻で一気にSARUの壮大な歴史が明らかになっていきます。
アロンの杖に聖櫃、ツングースカの大爆発にノストラダムスの大予言。ペンダスティックな数々の伝説を結びながら、孫悟空の分身同士の最後の戦いになだれ込んでいきます。壮大な物語の畳み方が少しあっけなかったのがちょっと残念でした。
戦いが終わり、陰と陽とのバランスが再び保たれた後に、新しい事実が語られるのですが、それは読んでのお楽しみ。

竹蔵

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂幸太郎「SOSの猿」という小説とコラボして書かれたコミック。「孫悟空が実は……」という同じ世界観を前提に作られているけれども、伊坂氏は日本の引きこもり青年をめぐる話として、五十嵐氏はその引きこもり青年が見たという「ぼくだけの夢じゃない」夢の内容を書き起こしている。

この「夢」は時空を超え、世界規模で引き起こされる大災害を扱っているので、どうしても舞台が世界のあちこちを飛び回り、またとうに亡くなっているはずの偉人たちが復活して暗躍しているため、どうもストーリーラインがつかみきれず、少々読みづらい。
が、もともと伊坂版を読んだ時からずっと、こっち側のストーリーが気になっていてその内容を知りたいと思っていたので、いいところを突いてくれてわくわくしている。

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2013年05月08日

シリーズ作品レビュー

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