あらすじ
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】
祖母と総菜店を営む瞬は、過去のトラウマによる対人恐怖症を抱えながらも、日々仕事に励んでいた。
そんな瞬の前に、村が祀る干支神の一柱である寅神の皇子・百艶が現れる。
天界を追われたという百艶は、瞬を気に入り世話係に任命すると、家に転がり込んできた。奔放な彼に振り回される瞬だったが、次第にその心根に惹かれていき、百艶もまた、瞬を溺愛するようになる。ところが、雷鳴と共に思いもよらぬ出来事が次々と起きて……!?
感情タグBEST3
振り幅がすごかった!
神様系の話はどんなジャンルもかなりそそられてしまう!
どちらかというとちょっと厳粛な、畏れ多い感じの方が好きで、この作品は前半かなり軽めというか俗っぽい、ちょっと世間知らずくらいの若い神様の設定で、あー外したかなと思ったんですが、後半かなり怒濤の展開でした!
まぁ神様にしてはかなり情け深いなとは思いましたが、そこはBL世界のお約束で!
Posted by ブクログ
あることをした罰により、神力を奪われて人の世界に堕とされた虎神の百艶と、祖母と二人暮らしの対人恐怖症の青年、北原瞬のお話。
百艶は、銀髪に褐色肌、虎耳の美丈夫。そんな神様を、ふつうの人間である瞬が居候させることになったところからはじまる。神様なので俗世離れして、感情の機微なども、最初は理解しないのですが、瞬と暮らすうちに、ゆっくりと変化していく。百艶は神様ですが、変に人間を見下しすぎたりすることもなく、きちんと反省もできて、すなおに瞬の言うことを聴き入れるところが可愛らしい。最後は、百艶の覚悟が壮絶で、ふたりが幸せになってほんとうによかったです。
シリアスな作品なのかと思いきや、ハートウォーミングで若干コメディな感じ。前半は落ち着いて読めますが、後半の展開は少し無理矢理な感じがします。とりあえず長い。犬飼先生の作品は基本的に好きなのですが、今回はあまり私にハマりませんでした。