【感想・ネタバレ】クロイドン発12時30分のレビュー

あらすじ

チャールズは切羽詰まっていた。父から受け継いだ会社は不況のあおりで左前、恋しいユナは落ちぶれた男の許へ来てはくれまい。母の弟アンドルーに援助を乞うも、駄目な甥の烙印を押されるばかり。チャールズは考えた。叔父の命か、自分と従業員全員の命か。これは「無用な一つの命」対「有用な多くの命」の問題だ。我が身の安全を図りつつ遺産を受け取るには――念入りに計画を立て、実行に移すチャールズ。快哉を叫んだのも束の間、フレンチ警部という名の暗雲が漂い始める。計画はどこから破綻したのか。『樽』と並ぶクロフツの代表作、新訳決定版。/解説=神命明

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Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人視点の話だが、第2の殺人で明かりが消えるまでの30分間はスリルが感じられ(文章としては1ページ程度だが)、今度やるときはウィスキーを持ってくるべきだな、いや、こんなことをまたやってたまるもんか、などと一人で突っ込みを入れているのが面白かった。また、章のタイトルからしてネタバレしているが、強請られるやりとりも面白かった。

最初の殺人は殺すに至るまでの動機から下準備まで、成り行きもじっくり書かれているのもあり、いざ殺人となってもそれまでの日常のささいな延長に過ぎないといった印象であまり刺激はなかった。
変装するにしても、薬物を店から仕入れてしまう時点でバレてしまいそうだなと。
ラストはことごとくフレンチ警部に指摘されていて、そうだよなぁ、そこ引っかかるよなぁ、と共感した笑

ピーターが自分に疑いがいくに決まってると怯えているのに対し、さすがに気の毒に思ったらしいチャールズは精一杯励ましてやるが、そんな感情はあるのに、いざとなれば強請りはされているが表面上は紳士的に接している相手に対し鈍器で殴ったわけで、思い切ったことをしてしまうものだなと。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いか、面白くないか、と聞かれたら、面白いと答えるし、確かに、無駄のない感じなど名作なのだろうと思う。初めから犯人が分かっている倒叙ものとして、上がったり下がったりの犯人の心理描写と、いつの間にか有罪になっているさま。どこでミスったんだろかと、犯人に感情移入。最後の推理プロセスお披露目も、なるほどねと、すんなり。フレンチ警部の、ノロマと思われたでしょうが、、、とか、よくもまあべらべらと、というくだりも、くすっと。これが、もっと当時に読んでたら、こんなパターンもありなのかと、すごく驚きもあったかも。ハウファインディットかい、みたいな。いかんせん、いろいろ読んでるし、コロンボなど倒叙モノを見てるので、スタイルの新鮮味はない。あっと驚くというわけでもない。
あと、短い章立になっているのも、読もうという気になるね。バンダインのビショップマーダーみたいな。

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2019年09月17日

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