【感想・ネタバレ】まほろ駅前番外地のレビュー

あらすじ

映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。多田・行天の物語とともに、曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」や岡老人の細君の視点で描く「岡夫人は観察する」など、脇役たちが主人公となるスピンアウトストーリーを収録。
※この電子書籍は、2012年10月に文藝春秋より刊行された電子書籍の表紙を変更したもので、内容に変更はありません

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2作目。色んな人の視点からのお話が散りばめられていて、行天と多田以外の人も好きになれる、まさに番外編なお話。そんな中でもやっぱり二人の過去に潜む闇が見え隠れしていて、そこは次の作品でさらに明らかになっていくんだろうと思った。

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2025年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

便利屋多田と行天と、前作登場人物が登場する短編集。
曽根田のばあちゃんの若い頃の恋愛や、由良公が行天に振り回される1日、岡夫妻と便利屋との関係性等々…短編もとても面白かった。
エンゲージリングを飲み込んでしまった行天や遺品整理の依頼があった依頼者に恋をしてしまいそうな多田。
多田と行天の掛け合いが本当に好き。私もまほろの住人になって、便利屋に依頼したいと思った♪

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ


先が気になり過ぎて、立て続けに続編を読む。

曽根田のばあちゃんの「思い出の銀幕」、
若き日のろまんすが、まるで目の前で繰り広げられているかのような色鮮やかさ。

岡夫人の観察も、意外に?繊細、更に洞察力も凄まじく驚く。
岡夫人の穏やかで優しい人柄も垣間見る。

ラストは次に続くような終わり方で、今から楽しみ!
行天の中の氷もきっと少しずつ溶けていくことを願う。



★「岡夫人は観察する」の中から、好きな一文メモ

男女や夫婦や家族といった言葉を超えて、ただなんとなく大事だと感じる気持ち。
とても低温だが、しぶとく持続する、静かな祈りにも似た境地。
諦めと惰性と使命感とほんの少しの暖かさ。細々と、毎日働き、自分の役目を果たすときの心情と同じ感覚で細く結びついている。

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2024年10月21日

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