【感想・ネタバレ】後宮の花は偽りを貫くのレビュー

あらすじ

千秋に連れられ凌国に入った蓮珠だが、何故か不法入国者として囚われの身に! 現在凌国は後継者問題に揺れており、王太子妃(翠玉)の姉である蓮珠はどうやら巻き込まれてしまったらしい。凌王の計らいにより牢から解放され翔央たちと合流できたものの、いつも通り蓮珠の元には更なる厄介事が舞い込み、凌国内および隣国・華国の後継者問題を解決するよう凌王に命じられてしまう。未だ叡明の影を追う翔央にもこの問題は重くのしかかり……。大人気中華ファンタジー、それぞれの覚悟を問う第十二巻!

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すっかり人気が定着したジャンルの1つ、中華風後宮が舞台の(これもある種の異世界?)ファンタジーである本作。主人公である陶蓮珠は三十路手前になる相国の女官吏だが、例え上司であっても間違いは指摘する正義感が煙たがられ、さまざまな部署をたらい回しにされて、今では「遠慮がない・色気がない・可愛げがない」で知られている。ある日、業務で訪れた他部署で、隣国である威国人の絡んだ諍いを威国語を使って仲裁したところ、その様子を見ていたと思われる武官らしき人物から「威国語のできる未婚女性を探していた」「おまえを嫁にほしい」「準備はすべてこちらで」「それが済み次第、迎えをやる」と畳みかけられる。何かのネタかと思った蓮珠は受け流すが、後日やってきた丞相に連れていかれた先には例の武官がおり、なんとその武官は新しく帝位についた皇帝の双子の弟である郭翔央で、本当に自分の嫁になってほしいのだと言う。しかしそれは、雲隠れした皇帝とその妻である威国の公主を、2人で身代わりを務めながら秘密裏に探し出すという目的のためで、無事に皇帝夫妻が見つかった暁には離婚の上、上級職へ推挙し、出世に必要な殿試という試験を受けられるように取り計らってくれるとまで言われた蓮珠は、覚悟を決めて翔央の申し出どおり結婚して依頼を果たそうとするのだが、果たして皇帝夫妻は見つかるのか? そして蓮珠と翔央はどうなるのか?
女性が後宮の女官としてではなくしっかり官吏として仕事をしていたり、蓮珠があり得ないくらい無鉄砲にあちこちへ首を突っ込んだり、いろいろな意味でファンタジーな点もたくさんありますが、いつも明るくポジティブな蓮珠が持ち前の正義感と行動力でがんばる姿は、読んでいて元気をもらえる気がします。こちらも定番化している「身代わり結婚」「契約結婚」のお話としても非常におもしろく、まずは結婚から始まった2人の関係は早々に相思相愛っぽくなっていくものの、身分の差や周囲との関係はもちろん、蓮珠の身の上などの伏線が絡み合って、ハラハラドキドキが止まりません。中華風なエッセンスは軽めですが、読みやすいので中華風ファンタジーの入り口としてオススメ。コミカライズ版もありますので、こちらも是非。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

翠玉の嫁ぎ先が舞台。蓮珠がついにトラブルを呼び寄せる人物として凌国でも華国でも認められる。華王亡き後の華国がどうなっているのか気になっていたけれどまさかの問題解決まで導くとは。そして次に到着した先の不穏さ、まだまだ旅が続きそう。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

千秋に半ば拉致られるようにして凌国へ入った蓮珠だが、何故か不法入国者として囚われの身に。囚えれられ方がさすが元役人なスムーズさが滑稽。凌国とお隣の華国の後継者問題に巻き込まれて解決しなければならなくなる。厄介ごとの方からやってくると信じてやまない蓮珠だが、今回は自発的に周りを巻き込み、使えるものは使って解決にあたるのだが、華国の解決の仕方が、威に亡命した朱景とあわせてパワープレイ感が結構愉快。
偉い人たちの無茶振りと理不尽が今回個人的にはかなりえげつなかったのはしんどかったんだけど、それぞれのマインドや覚悟が垣間見れたり、未だに叡明の影を追う翔央の心構えが動きかける様子が見られたのはよかった。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

攫われるようにして凌国へ、さらには凌王の策謀で華国の王を決めるべく求められる蓮珠。話はサクサク進んで、次は中央へ。国王共々主力メンバーが相国をこんなに離れても大丈夫かと不安になる。

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2025年01月20日

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