あらすじ
酔いどれ幇間の本格ミステリー漫画、初御目見得!
時代は昭和初期。東京向島の華やかな花柳界を舞台に繰り広げられる、本格ミステリー漫画が満を持して登場!
日本橋の大商店「和田宗」の次男坊・宗次郎は、“仕事よりも遊び”の毎日を送っているが、その座敷遊びで知り合ったのが幇間の舎六。この男、幇間のくせに大酒飲みで、気に入らない客には怒鳴りつけたりする鼻つまみ者だった。
だが、その実この舎六は天才的な頭脳の持ち主で、向島を舞台に起こる難事件を次々と解決していく! 昭和版「ホームズ&ワトソン」よろしく、舎六と宗次郎の2人が大活躍する8作品が入った待望の第1巻、とくとご覧あれ!
感情タグBEST3
推理と人情
面白い!
コナンや金田一少年とはまた雰囲気の異なった、だけど本格的な推理漫画であることは間違い無し。
レトロ日本の東京を土台に、いいとこのお坊ちゃん・宗次郎(のほほんとおっとりしたお人好し)が名推理した建前で、次々と謎を解いていく舎六(しゃろく)の頭の切れ具合が爽快です。
謎解きも楽しみつつ、事件の背後に見え隠れする義理と人情にもうるると来ます。
個人的に舎六のキャラクターが魅力的で大好きです。
Posted by ブクログ
本棚の整理がてら再読。
昭和初期が舞台であることに今更気づく笑。
ベースがミステリーの漫画、レトロモダンな雰囲気が漂う。
花街で座敷遊びのお助けをし、気分よくさせる職業ーーー幇間(ほうかん)。
その職につきながら酒を飲むと大暴れする変わり種の舎六(しゃろく)と若旦那のコンビが事件に挑む。
…と言っても某バーロー探偵のように推理するのは舎六のみで、若旦那はいいように翻弄されている。
結構本格的な推理もので、謎もしっかりしてる。
しっとりとした雰囲気のものもあり、コミカルさだけじゃない魅力もあり。
Posted by ブクログ
青木 朋の名前と表紙の絵を見て、「幇間」って、おかま的ななにかだと思っていましたが違いました。
昔は、そういう男の芸者(?)が、いたそうです。今は、いないのかな。
いや、元お伽衆なので、やっぱり、そっち系?でも、秀吉のお伽衆だから、違うか。秀吉は確か、あの時代には珍しく女にしか興味がなかったらしいから(といっても、司馬 遼太郎の小説の情報ぐらいですが)。
まあ、男2人組の話なので、ちょっとそんな雰囲気も出しつつ、封建さんが、若旦那をたてながら、いろいろな事件を解決していくお話です。
太鼓持ちって、もともと、このことだったんだ。偉い人に酒場に拉致られていくことだと思っていました。
Posted by ブクログ
名探偵はたいこもち!(笑)
昨今いろんな方が探偵やってますけど、
幇間さんってのは珍しいですね。
花街の粋と無粋と人情と裏側、
そんな中で展開される探偵劇が面白かったです。
そして、若旦那を立てることを忘れない舎六さん、
よっ、さすがは幇間!
Posted by ブクログ
時は昭和の頭。人はいいが頭の回転は少し残念な若旦那と、幇間らしからぬ幇間の舎六の話。若旦那、一生舎六につきまとわれそうだけど、その方がいいかも。
読んでてミステリ部分より人情の部分の方が前に出てるように感じるのは、舎六のキャラクターのせいかな。
料理評論家の先生の話が好きでした。
Posted by ブクログ
謎解き役が花街の「幇間」、お座敷を盛り上げる太鼓持ちという少し変わった設定の探偵物。謎解きにはあまり興味をもてなかったのですが、キャラクターに愛嬌があるのと昭和初期の風俗や街の描写が好きです。
Posted by ブクログ
酒癖の悪い太鼓持ちと、世間知らずの大店の次男、と云う何とも異色な取り合わせの人情推理物。
ぶっちゃけタイトル買いしました。はい。
正直、推理部分はそんなに期待してなかったんだけど、結構しっかりしてました。
しかし舍六は名誉や名声より、酒の方がいいらしい。