あらすじ
「このままじゃだめだよな」。ふと思うことはありませんか? たとえば、一回も袖を通すことなく、洋服を捨てる時。イベントだからと買った恵方巻きやケーキを食べ切れなかった時。新品の服が1年間に何億枚も廃棄されていることを知った時。たくさん作って、たくさん買って、たくさん捨てる。それが当たり前の時代だが、「無駄」のウラには必ず「無駄」が隠れている。朝日新聞記者が、その実情と解決策を徹底リポート。
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Posted by ブクログ
僕とほぼ同年代の朝日新聞記者さんが書いた本。誰かを悪と決めつけ叩く事が目的では無く、とにかくまずは読者に対して現実を知って欲しいという思いのこもったとっても素晴らしい本でした。
コンビニ業界の話については、ある程度想定内の話だったし別にほとんど利用していないんで正直他人事な感じでした。ただ、張りすぎない捨てないパン屋の話と、全国から集まった出荷出来ない野菜や肉を使ったお惣菜屋さんの話はとっても良かったです♪
それよりも衝撃的だったのがアパレル業界の話。何も知らなかった自分が恥ずかしい…。一方で、「ユニクロが悪い」とかそういう善と悪の問題ではなく、この本にあったように、アパレルに関わる人たちは元々ファッションや服が好きでこの業界に入ったはずだし、今の現状に心を痛めていないはずはないと思います。「捨てないことがブランドの姿勢として評価される時代」が来れば、おのずとユニクロ含め、アパレル業界全体がそういった経営に舵を取る気がします。
正直、とりあえず僕は、いきなり全部の服をファストファッション以外にする気は無いです。ただ、少なくとも長く使う事を想定した勝負服についてはその辺りも考えて購入を検討したいと思いますし、これまでよりももう少しだけ作っている人の顔が見えるような商品を選んでいきたいと思いました。
Posted by ブクログ
記事は相対的、fitセミナー
尾原さん
実習生と雇い主と企業
圧倒的弱者
リサイクルのジレンマ
リサイクルのもともとのありかた
ザトゥルーコスト
最後の出口がない
システムに問題か??
10yc
透明性
セールのジレンマ
クラウドファンディング
ノルマは前年度の発注の実績をもとにする
三方よしとほどほど
販売機会ロス
値上げを受け入れられるか
知ることからはじめる
フェアトレードはビジネスである
山田進太郎
限られた資源を分かち合う
目の前のものと向き合うことが大切
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1部 アパレル業界編
第1章 それでも洋服は捨てられ続ける
第2章 アパレル”生産現場”残酷物語
第3章 リサイクルすれば、それでいい?
第4章 「透明性」と「テクノロジー」で世界を変える
第2部 コンビニ・食品業界編
第5章 誰もが毎日お茶碗1杯のご飯を捨てている
第6章 フードロスのない世界をつくる
第3部 消費者編
第7章 大量廃棄社会の、その先へ
おわりに
<内容>
朝日新聞の記者二人による、大量廃棄社会の中心である、アパレルとコンビニを中心とした食品業界をレポートしたもの。そこから見えてくるのは、「消費者」の要求から大量廃棄を習慣化している業界の様子。高級ブランドは売れ残りに対するブランドイメージ維持のため、ファストファッション業界は、安い商品ゆえに簡単に捨てられるから。また「メルカリ」のようなリサイクルも、結局は購買意欲を高めるきっかけに過ぎないこと。ファストファッションは、バングラデッシュなどの生産者側の問題も考えないといけないこと。
商品業界はもっとひどい。特に日本の「賞味期限」の問題は、消費者への「忖度」が過ぎるところから生まれている。この悪しき習慣と消費者に阿りながら、新たなブームを作ろうとしている(例えば「恵方巻」)業界の悪しき様子も見て取れる。
結局は、消費者である我々が「賢くならない」といけないわけだ…。