あらすじ
東大で200以上のプロジェクトを支援してきた
アクセラレーターが明かす!
ビジネスモデルより大切な「経営環境の4要素」
近年は、起業やイノベーションに関する情報にあふれています。
それでも起業でうまくいかない(または起業する前に諦めてしまう)人が絶えないのは、
知識やノウハウ以外の部分に成否を分ける要素があるからではないか?
長年、起業支援を行ってきた著者は、そんな問題意識を持つようになりました。
そこでこの本では、スタートアップを取り巻く「環境」に注目し、
成功を導く(そして失敗をできるだけ防ぐ)要素を分析しています。
それが、以下の「4つのP」です。
●Place:どこでやるか?
●People:誰とつながるか?
●Practice:どう訓練するか?
●Process:どう仕組みを作るか?
豊富な事例とエビデンスを用いて「良い環境の作り方」を解説
スタートアップが新しいアイデアを育み、実行力を高め、
チーム全体で成長していくためにはどんな環境がいいのか?
著者は膨大な数の事例とエビデンス(各種研究で導き出された学術的・科学的な根拠)を
引用しながら考察しています。
著名投資家・鎌田富久氏との対談も収録
さらに、「ビジネスと環境の因果関係」についての知見を深めるべく、
携帯電話向けソフトウェア開発で成功し、現在は投資家として数多くの
スタートアップを支援している鎌田富久氏との対談
●「イノベーションを育む環境」の選び方、作り方
も収録しています。
理論と実践の両面から導き出された
「事業運営をエンパワーメントする環境」の特徴を知って、
ぜひあなたもより良い環境を選び、育ててみましょう。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
起業家の成功する環境について、研究等の根拠情報も踏まえた本であるが、スタートアップのみならず、環境は誰にとっても重要な要素であり、非常に参考になる一冊。
人、ネットワークに関する話、なぜ重要かどうしていくべきか、など丁寧に論述されている。
メモ
・環境の構成要素 place people practice process
・自然光は創造性を高め、窓から外が見えると作業効率が改善する研究結果あり
・変革を目指すイノベーションチームは社外においている方が社内においている場合の収益を比較する方が、前者が多いことの方が2倍多い傾向にある。
・起業家としての成長に必要なのは規律のある実践。
・バブソン大学が提供するプログラム
1遊びのプラクティス:自由で創造的な思考に関連し、イノベーションの機会を見出す
2共感のプラクティス:心理学デザイン思考などで他人のニーズや感情を理解する。
3創造のプラクティス:予想ではなく、創り出すための思考を身につける
4実験のプラクティス:実験結果から学び、試すことで機会創造や資源獲得、リーダーシップ概念やテクニック知識を得る
5内省のプラクティス:学習体験を体系化し、統合する
・よく考えられた練習を行うための6条件
1教師がいる
2練習課題が常に少し難しく、コンフォートゾーンを抜け出す
3具体的な目標がある
4フィードバックがある
5心的イメージとの相互影響
6地道な改善
・自己効力感を生み出す4要素
1達成経験
2代理経験 自分以外の他人が達成成功するのを観察して学習
3言語的説得 自分の能力を言語的に説明されること 励まし
4感情喚起 酒などの薬物により気分が高揚すること
・探索と深化。探索の余裕を持つこと。選択肢の数を増やすこと。
バーベル戦略9割はローリスクローリターンな効率化へ1割はハイリスクハイリターンな探索活動へ
・正解を導くWRAP
Widen your Options 選択肢を広げる
Reality test your assumptions 仮説の現実性を確かめる
Attain some distance deciding 決断の前に距離を置く
Prepare to be wrong 謝りに備える
・知り合い同士をつなげる。三角形のネットワークを作ることが重要だったりする。
・ランダムにメッセージを送ることでネットワークが復活する。
・クリエイティブコミュニティに必要な4タイプ
1一流の教師。職業業界ノウハウの伝授人。目的意識に沿った練習時にFBをくれる
2相補的なパートナー。自分の欠点や苦手を補う特徴を持った人。
3創出の女神。凹む時期を乗り越えるモチベーションや刺激、新たなアイデアをだしてくれる。
4卓越したプロモーター。宣伝や名声を分け与えてくれる人。
・アイデアパフォーマンス説明変数
アイデアの数の多さ×交流密度の濃さ×アイデアの多様性
・予測力の高い人の特徴
問題を分割する。 新しい情報を得て意見を変える。どんな問題でも対立する見解を考える。失敗した時には原因を検証する。仲間を使うためのチームマネジメント力。
・アイデアを形成する6つのs
survey.strategy.structure.stream.story.sketch
モノゴトビジネスのデザイン検討
マクロミクロな視点ての検討
顧客理解、解決策の検討
が含まれている。
Posted by ブクログ
「私は、私と私の環境である」。そんな言葉から始まる本著は「いかに起業の成功確度を向上させるのか」4P:Place/People/Practice/Processから探求した本。豊富な事例をエビデンスベースで概観できる。オススメです!