あらすじ
マリシュカは、町の収穫祭でフィドルを弾くラーシュと出会う。
二人はすぐに惹かれあうが、
侯爵家の娘と流浪の民、許されない恋だった。
そして、別れは突然訪れた。
ラーシュはマリシュカを助けるために貴族を傷つけ、獄中で死んでしまう。
悲嘆に暮れるマリシュカ。
しかし数年後、ラーシュにそっくりなレヴェンテ侯爵が現れる。
まるで初対面のように振る舞う彼だが、
二人きりになった途端、
「貴族なら、誰でもいいのでしょう?」
と、獰猛な欲望をぶつけてきて――!?
謎めいた美貌の侯爵×家に縛られた令嬢、フィドルが繋ぐ運命の恋。
感情タグBEST3
心に沁みます
大まかに言えば、復讐劇で、私が慣れ親しんだソーニャとは、一味違った展開かつエンディングでした。
バッドエンドでも、ハッピーエンドでもない、でも余韻のある結末が素敵でした。
この作者さんの他の作品も読んでみたいです。
秀作
これは…なんて苦しいお話なんでしょう。
読み終わって、2人の姿に、胸を抉られる思いでした。
このラストシーン、意見が割れそうですが、私は素晴らしいと思います。
ヒロインを鳥籠から放とうとしたヒーロー。
物語の終わりには、宮廷楽師となっていました。
生活や、彼女の現状の為もあるでしょうが、沢山の人々にラーシュの音楽を聴いて欲しいという、
彼女の思いも汲んだ選択だったのかと思いました。
結局、2人で鳥籠に閉じ込められるという皮肉な結末。
でも、この中にしか、2人共にある幸せは、存在し得なかったのですね。
号泣。
執着がすごい
ヒロインへの執着と文化の違いから誤解をしてコトに及ぶのですが、比較的ヒロインの考えを無視しつつ暴力的なので(殴るのではないけれどお薬使いつつなパターンもある)、苦手な方はお気をつけて〜。全体的にヒーローが結構自分本位で強引なのが苦手なので星3で。
話としてはロミジュリオマージュでその点もおもしろかったです。