あらすじ
新潮社の大反響ノンフィクション小説、待望のコミカライズ!! 藝大生を妻に持つ主人公は、彼女の突拍子もない行動を目にするうち、藝大生に興味を抱き、潜入取材をする事に。そこで目にした驚きの実態とは……!? 謎に満ちた“芸術界の東大”のカオスな日常を描く、抱腹絶倒の探検記。
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天才たちの魔窟
小説家の男性が東京藝大に通う妻の不可思議さから藝大生に興味を持ち取材をすることになるエッセイ漫画。
家賃6万のアパートに暮らす小説家の男性と藝大の彫刻科に通う彼の妻。
妻の創作活動に執筆の手が止まることもある。
彫刻を作ったり、自分の全身から型を取り像を作ったりしている。
そんな妻を見ているうちに取材をしてみたいという気持ちになり妻について行くことに。
藝大の上野キャンパスは音校こと音楽学校と美校こと美術学校に分かれている。
音校は基本的におしゃれで姿勢のいい人たちが多いのに対して美校はおしゃれ系から無頓着、個性系などいろいろいる。
特に美校は上野動物園と隣接している部分があるが、上野のいろんな美術館や博物館が藝大生の学生証を提示することで無料で入れるはずなのになぜか動物園だけ入れないという謎まである。
音校のハイソさに気後れしてしまうが彼らは小さいころから音楽一筋でかけているお金の額もえらいことになっている。
身綺麗にしているのも自分が商品だからという意識の現れらしい。
美校の人たちは音校と違ってそういう感じはないが、性別関係なくとにかく体力勝負で創作活動に邁進している。
取材をしていくなかで音校の人たちからも美校の人たちからも覚悟が見えた。
東京藝大というと実態は知らないけど日本のトップレベルの芸術家になる人たちが集まる個性的でキラキラした所だと思っていたけどそれだけじゃないんだなぁというのを実感した。