あらすじ
靴の形をした館で雪の夜に起こった密室殺人の謎に迫る「靴の中の死体」。20年前に誘拐され、亡くしたはずの息子を再び誘拐したという脅迫状が届く「さらわれた幽霊」。キッドが自らの少年時代を語る表題作、同じくピンクが自伝を語るSM殺人「ピンク・ベラドンナの改心」。京極夏彦氏歓喜の「執事の血」の全5編。パンク刑事の推理が冴える短編集が改訂新版で登場!
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Posted by ブクログ
改訂決定文庫版で再読。クリスティーのマザーグース物について論じられた巻末特典も、マザーグースミステリ好きとしてはたまりません。読んでいないものが多くて楽しみです。
お気に入りは「執事の血」。この真相は見抜けた! と思ったのですが。その裏にさらに隠された犯罪があったかもしれないだなんて……ぞくりとさせられました。
「ピンク・ベラドンナの改心」も、ピンクが好きなので嬉しい一編。SM殺人ってのでかなりイロモノ感がある気がしたけれど、ミステリとしてはしっかり本格。いつもはお荷物感(笑)のあるピンクがしっかり活躍してるのが良いし、そしてキッドとピンクが警察に入ったいきさつがまさかそういうことだったとは。