【感想・ネタバレ】キッド・ピストルズの妄想~パンク=マザーグースの事件簿~のレビュー

あらすじ

塔から飛び降りた学者の死体が屋上で発見された!? 北村薫氏絶賛の「神なき塔」をはじめ、ノアの箱舟を模した船での密室殺人「ノアの最後の航海」、貴族庭園の宝探しゲームが死体発見に発展する「永劫の庭」など、妄想と奇妙な論理に彩られた3編を収録。名探偵が実在するパラレル英国を舞台に、パンク刑事キッド・ピストルズの推理が冴える中編集が改訂新版で登場!

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Posted by ブクログ

パラレル英国を舞台にしたマザーグースミステリ短編集。さまざまな形での狂気や妄想に囚われた奇妙な人たちが引き起こす奇妙な事件。だけれども、狂気や妄想なりにもそこには一貫した論理があって、きちんと論理的に解かれる爽快なミステリです。イロモノ感はとても強いシリーズだけれど、本格度も高いなあ。本当に読んでいて楽しい♪
お気に入りは「神なき塔」。実はこういうの、一番嫌いなタイプのジャンルなんですけどね(苦笑)。物理大嫌い。ていうか、もう受け付けない。でもダンプリー博士の講義が意外とわかりやすかった……。そして事件の解決に続き、あの結末。キッド、よくやった! と思ってしまいました。

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2019年06月19日

Posted by ブクログ

キッド・ピストルズシリーズ中編集。今作では三編収録されている。「冒涜」に続くシリーズなのだが今回もとても面白かった。毎回マザーグースがモチーフとなっているのでそろそろそこらがくどく感じるかなーと思っていたのだがそんな事はなく楽しめた。特に一番気に入ったのは「永劫の庭」かな。犯人とキッドの最後のやり取りには胸にくるものがあった。どの話も「妄想」と言われているだけあって狂人の論理が蔓延っていたわけだが、「永劫の庭」ではその狂人の論理にも何か明るい響きを感じられて好き。

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2021年09月17日

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