【感想・ネタバレ】完全無罪のレビュー

あらすじ

21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された期待の女性弁護士・松岡千紗。しかし、千紗はその事件で監禁された少女の一人だった。間一髪で自分を殺めたかも知れない容疑者に千紗は敢然と対峙する。罪を作り出す罪「冤罪」法廷が迎える衝撃の結末。大ベストセラー『雪冤』を超える慟哭の「冤罪」ミステリー。(文庫書下ろし)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「正義ってやつが一番悪だよな」

大門剛明一作目
状況証拠と捏造で自白させた事件の再審請求のストーリー

リーガルものなのに読みやすい文体でサクサク読めた
有森達が勝手に決めつけた結論ありきの捜査で冤罪事件が生まれてしまい、改めて偏見から生まれる結論の恐ろしさを感じた。

自分が正義だと信じるもののためなら暴力や証拠の捏造、加害者家族を追い込むことすらする作中で表現された「怪物」を全編を通して読むことができた。

有森にも被害遺族のサポートをしている面もあり、嫌いになれないがそんな人でも主観ですべてを推し進めた独善的な行為はやはり許せないという感情がある。

終章での真山の本音というか抱えている想いというのを知りたいと思わせられた。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024.07.10
「完全無罪」、このタイトルが読み進めていくうちに色んな角度から考えさせられることになる小説だった。
読み進めていくうちにミスリードのような文がところどころあり、「もしかしてほんとは殺してる?」「いややっぱり無罪?」と自分でも疑心暗鬼になりながら推理していく過程も面白く読めた。

最後に老人(おそらく有森)が大きな木を見つめていて、そこから見知らぬ鳥が羽ばたいていく様を見つめて微笑む千紗の描写は、
◎真犯人がわかり、怪物の悪夢を見なくなり、重たい荷物から解放されつつもまだ世の中にはたくさんの怪物がいる、でも1人じゃない、と奮い立ち自由な未来へと羽ばたく千紗と、
◎21年間自分が正義だと思っていたものは思い込みで、被害者遺族のためだと言い聞かせて罪滅ぼしのように被害者遺族へのボランティアをし続けたものの、結局巡り巡って自分の罪を突きつけられ、平山に対して懺悔の気持ち、これから彼の行末がどうかこの鳥たちのように自由へと向かっていますようにと祈る有森

この2人の対比が感じられ物語の集大成という感じがしてとても良かった。
このシーンはぜひ映像で見てみたいと思った。

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2024年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後まで誰が真犯人かわからない、ドキドキの展開。
千紗が平山を尾行して廃屋に行くシーンは、本当に痺れた。。
最後は熊弁護士までも疑ったり、全ての背景にはフェアトン事務所の政治が絡んでいたり、、、ストーリー展開も流石でした。。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった
ハラハラできて中盤からは一気読み
犯人は登場してすぐにわかっちゃうけど

そんなことよりハラハラが楽しめたー
久々に先の展開が気になった!

けど、すぐ内容忘れそうw

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2022年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすく、展開のテンポも良かった。
千紗のトラウマのその後と真山の目の中の炎について語って欲しかった。ドラマでシリーズ化出来そうな展開でした。冤罪は恐ろしいが、愛する人を無くした人の復讐心の方が恐ろしい。


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2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

刑事訴訟法をベースに、女子児童強姦殺人容疑で無期懲役となった男の再審決定・無罪を巡る弁護士女性の葛藤の物語。実は弁護士女性の生い立ちと本件が深く関連するなど、ドラマ的な設定はまあしょうがないが、まずは面白かった。大手弁護士事務所の上司・政争等の問題は突っ込みどころ満載だけどそれは置いといて、再審無罪となった人間が実は同種の別の殺人をしていたかどうかが最後の方まで上手に引っ張られるので、ペイジターナーとなってしまう。分量的にもすぐ読めるので、まさに2時間ドラマを堪能した気分だけど、まあそれだけかな。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弁護士であり、子供の頃誘拐事件に巻き込まれたことのある松岡さんが、自分のトラウマである誘拐事件の容疑者と向き合い、21年前の真相に迫るお話。

事件を起こしたであろう一人を野放しにして、これから起こり得るかもしれない重大事件を考慮しないのもどうかと思うが、過剰にそれを信じ込むと冤罪(罪なき人を傷つける)可能性があることを知り、刑事の被疑者に対する向き合い方の難しさを感じた。

冤罪であった人が無罪と分かるが、大事な家族を殺されたことを根に持ち、復讐を実行する気持ちはとても理解できるが、その人に救いがあまりないのが悲しく感じた。また、犯人が意外な人で、内心……

とても作り込まれた素晴らしい作品ではあるが、個人的な好みから☆3にしました。

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2025年10月06日

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