あらすじ
話題のSF設定オメガバース×身分制度×華麗なる一族の家督争い、波乱と陰謀の第2巻!!優れた性とされるαが支配する世界。αを産む宿命を背負うΩの人生は、αの子供を持てるか否かにかかっていた。財閥・英家で子を生せず疎まれていたΩ・犀門は、Ωの少年・真宮をαと偽り、跡継ぎ候補として迎え入れることに成功する。ところが、Ωに特有の「発情期」が真宮に訪れてしまう。目の前には英家のα・伊織がいて…!?
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匿名
二巻目
男女の他にアルファ、ベータ、オメガという三つの性別が存在する世界。
リーダー的存在として社会のトップを担う役割にあるアルファと、妊娠する体質ということもあり繁殖を目的とした社会体制の中で徹底的に差別されているオメガ。
主人公の真宮はオメガでありながら名門英家にアルファとして存在している。
その訳は英家の跡取りの第三夫人である犀門が夫の征十郎の関心と第一夫人の座を取り戻すための策略として、当主が他所のオメガに産ませた烙印のついていないオメガである真宮をアルファと偽って英家に迎え入れたからだった。
しかし真宮は来て早々発情期を迎えてしまい感染病と偽り発情期をやりすごすことになる。
犀門はそんな彼が社会でアルファとして生きていくための秘策を考えていた。
それはかつて彼が研究者として開発していたオメガの発情期を抑えるための抑制剤だった。
作り方は知っているが材料がなければどうにもならない。
そのため彼は実家に赴くが……。
オメガがアルファとして生き抜いていく困難を乗り越えるためとはいえ、人の命が犠牲になる修羅の道を歩む二人を見ていると心が痛む。