あらすじ
三井住友がライバルに先んじるためにとった隠密行動とは!?/改革の面で大きく出遅れているメガバンクはどこ!?/銀行員の一生と再就職先とは!?/日本でも支店長の年収は激減し、"一国一城の主"からフロアマネジャーへ!?/若手世代はもう銀行から逃げ出そうとしている!?/銀行はどうやって人員を削減するのか!?……いま、金融業界では何が起きているのか。今後生き残るのはどのような銀行なのか。
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Posted by ブクログ
引越しに伴い入手。米銀から見て邦銀のあり方を見直す内容。海外では新規参入してきたデジタル金融に対抗すべくIT化を図ってきた。メガもならって、IT化、人員削減を強烈に推奨。メガは店舗縮小、支店長室もなくなり年収も下がる。一方で本部の職員は高年収を維持。アメリカで銀行に代わり勢力を拡大しているのはファインシャルプランナー。1人1事務所で店舗数は米銀メガの倍。日本の野村證券が半分以下であることと比較し、その差は歴然。これからのあるべき姿は感じの良さや親切さである。
この本を読んで、IT化は便利を求める人がいけばいいが一定数は相談したい、あなたから買いたいと言った何を買うかより誰から買うかが重要になってくる。その上で個のコミュニケーションを高め地域密着、相手を知る、名前を覚えることが重要。ぜひ真心言葉の有効活用を進言したい。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入。著者の浪川攻氏はきんざいとかでも勤務経験のあるジャーナリスト。2018年4月出版。
感想。
特にありません。
備忘録。
・銀行が構造不況業種と言われて久しい、という話。
・人員削減を断行し始めたのが、なぜ地方銀行でなくメガバンクなのか。マイナス金利・人口減のダメージを海外部門でカバーし難いと思われる地方銀行ではなく。
・著者があげた理由。リーマンショック後、欧米の巨大金融機関が資産圧縮を勧める中、メガバンクは海外部門を拡大させて業績を伸ばしてきた。しかし、海外部門を維持拡大するのは大変。欧米の金融機関復調と競争激化、兵站としてのドル預金の獲得(含むドル調達コスト増)がネック。国内も収益力をあげないと、とのこと。
・仕事をITに代替し、浮いた人材を別のセクションに移す。そこから玉突きで成長分野に回せる人材を選りすぐり投入する。イメージらしい。