あらすじ
2020年教育改革の先はバラ色の未来なのか?学力は向上するのか? 学力格差はどうなるのか? 学校や教師の負担は? 新しい大学入試は?……〈学び〉の近現代史を辿り、教育改革を疑う一冊。
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Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 アクティブラーニング/主体的・対話的で深い学びとは何か
第2章 近代教育史の「アクティブラーニング」~大正新教育・戦時下教育
第3章 戦後教育史の「アクティブラーニング」~戦後新教育・民間教育研究運動
第4章 平成教育史の「アクティブラーニング」~新しい学力観・総合的な学習の時間
第5章 未来のアクティラーニングに向けて
<内容>
やや前半は重い。ただ読み終わると、大正期から戦前にも似たような動きがあったことがわかる。そして、辛辣な第5章。「アクティブラーニング」の問題点をきちんと指摘する。自分でも思っていた、基礎学力のないところで「アクティブラーニング」をやることの功罪。もっと怖いのは、「アクティブラーニング」は時の権力者に利用されやすいということ。確かに現在の「アクティブラーニング」の本で、批判的思考(クリティカルシンキング)についてはほとんど書かれていない。それからうれしかったのは、「アクティブラーニング」は上手くいかなくても、教師の力量ではない可能性を指摘してくれていること。生徒の向きが前向きでないと、「アクティブラーニング」は上手くいかないのだ。