あらすじ
「厄介」と煙たがらないでくれ。好きでやってるわけじゃない。江戸時代、兄もしくは甥の世話にっている者を「厄介」と呼び、幕府の役人は無神経にもそのまま公用語とした。兄の都築孝蔵は六百五十石取りの旗本だが、親重代の借金があったため、弟の弥三郎を他家の養子にできる大金をつくる器量はない。厄介という身分に辟易し、家を出た弥三郎が拓く波瀾万丈の凄絶な人生をえがく。
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Posted by ブクログ
旗本の跡継ぎが兄 弟は 厄介
婿入り先もなく このままだと甥の世話になり
役立たずの爺さんになって 邪魔にされるだけ!
この厄介者の弥三郎の話し
千葉道場で鍛えた剣術の腕はあり
町人や百姓の訴訟の書類も書ける
だけど どうも騙した騙されたのトラブルに巻き込まれる。
今なら立派に食べていけるんだろうに!
婿入りの話しもインチキだった。
嫁は来てくれたけど 詐欺まがいで儲けた50両
一晩で持って行かれた。
牢にもぶちこまれ その間に嫁には逃げられる
ほんとにろくでもないんだけど
なんかあったかい人柄というか
漂ってる空気感が 春みたい
最後には出入りであの世に行ってしまう。
懐のお金も 取られてしまう。
大変な話しなんだけど どんどん読めちゃうのが
作者の腕?
佐藤雅美さんの本 初めて読みました。
いっぱい書いてる人なんですね。
弥三郎は 自分のこと そんなに悲劇のヒーローなんて思わずに 鰻食べたりして生きたんだと思います。