【感想・ネタバレ】レトリックの記号論のレビュー

あらすじ

われわれを取り囲む文化とは、巨大な記号の体系に他ならない。言語においても単語はそれぞれの意味をそなえた記号であり、それらが集まってできる文は複合的な記号となる。想像力ないし創造力を駆使して微妙な言語現象を分析・解読するレトリックの認識こそ、記号論のもっとも重要な主題なのである。言語学を越えた〈記号論としてのレトリック〉の領野を呈示した著者のレトリック研究の集大成の書。

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Posted by ブクログ

( ..)φメモメモ
本来のレトリックとは、一般的な人の認識と言語表現の避け難い一面性を自覚した上で、もっと別の視点に立てばもっと別の展望もありえるのではないか、と探求する努力のことでもある。想像力と創造力のいとなみである。
「コインは円形である、コインは長方形である」
論理的に、ふたつの面は同格である。

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2022年03月03日

Posted by ブクログ

言語全体において、言語学の研究対象から逸脱した言語を取り扱うレトリック、そしてその考え方を記号論にまで拡張して、日常に潜む非論理的・非連続的な言葉の使われ方を解明していく
柔らかい書かれ方で読みやすいけど、内容はぎっしり詰まっていて満足

時間の在り方や、「読む」ということについてまで射程を広げ言語とも共通する特徴や、言語の特異性をも描き尽くしていた
一部首がちぎれるほど頷く箇所があったりと言葉を扱っているだけあって最後まで読みやすかった

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2025年01月02日

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