【感想・ネタバレ】珈琲の世界史のレビュー

あらすじ

カップ一杯のコーヒーの中には、芳醇なロマンに満ちた「物語」の数々が溶け込んでいます。その液体を口にするとき、私たちはその中の「物語」も同時に味わっているのです。コーヒーの歴史を知ることは、その「物語」を読み解くことに他なりません。歴史のロマンを玩味するにせよ、知識欲の渇きを潤すにせよ、深く知れば知るほどに、その味わいもまた深まるというもの。一杯のコーヒーに潜んだその歴史を、一緒に辿ってみましょう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1章と2章は退屈で挫折しそうになりましたが(笑)、3章以降はすごく面白かったです☆特に一番面白かったのが、「イギリスのコーヒーハウスはイギリスの人々にとってはじめてのしらふで語り合える飲食店だった」という点。当時のコーヒーハウスは、一見さんでも常連でも貴賤貧富の別なく入店出来、中で交わされる様々な会話に参加が出来るため、1ペニー払えば大学のように何でも学べるとの評判から「ペニー・ユニバーシティ」とも呼ばれていたそうです。僕は10年前から読書会というイベントに参加していますが、生活空間の異なる様々な人たちと貴賤貧富の別なく対等に会話出来るってホント素晴らしい事だよなと改めて感じました♪

世界史と書かれていますが、京大卒の医学博士が書いただけあって非常にロジカルで説得力のある本で、ただ単に珈琲の歴史を学ぶだけでなく、その背景にある当時の世界史の勉強にもなりました♪「どこそこのコーヒーが美味しい」とか、「こうやって淹れたら美味しいよ」とかそういう情報は一切載っていないですが、単純に読み物としても楽しめますし、コーヒー好きなら是非☆

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2021年03月12日

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