あらすじ
「女王」を斃し、“吸血鬼”の世界から戻ったギドとアシャフ!
束の間の休息を得て、
二人は魔道具の職人達が集う町へと向かう。
永遠に回り続ける独楽、吹いても必ず戻ってくる玉など
様々な魔道具を楽しむギド達だったが、
ふと立ち寄った骨董品屋で、
“魔女の遺物”と呼ばれる人形を発見。
アンジェラを捜す手掛かりを手に入れるべく、
店主と交渉を始めるが…?
中世っぽい街並み、魔女・魔術師・魔獣・騎士団…
ゴシックな世界が好きな方には是非読んでいただきたい作品!!
描かれた線にゴシック感が宿っており、どことなく陰鬱な夜のような世界がたまりません。
魔道の頂点に君臨する「魔女」
それは、人間を苦しめる悪しき存在。
その最強の力に対抗できるのは、天敵である「ギド」の真の姿!!
しかし、魔女の呪いをかけられたギド。
呪いをかけた魔女を見つけて呪いを解くことができるのか!?
※注意※
悪い魔女を倒す正義のお話ではありません。
主人公二人共、割と極悪です。
(余談ですが、アシャフが、まるで某映画にでてきたジャレッド・レト演じるジョーカーっぽいと思うのです…)
感情タグBEST3
匿名
ワクワクが止まらない
長かった吸血鬼編もようやく終了した。
そして敵側勢力が徐々に揃い始めていく。
すごいワクワクする。
アンジェラさんが乗っ取ったその体、まさか・・・。
骨太なのに美しい
ガッチリとした重厚なストーリー。違和感のない絵運びと設定。表紙のデザインも毎回綺麗。オススメに出てきて思わずチラ見して、気づいたら全巻買っていた
待ってました!
大好きな作品の最新刊。
前巻の発売が4月だから、実に9ヶ月も首を長~くして待っていました。
おかげで、深夜0時の配信開始直後に購入、その後30分かけて0時半過ぎには読破してしまいました。
9ヶ月待って味わう、30分の幸せ。
この9巻は作中でアシャフも言うとおり、前巻までのアンジェラとの戦いが一段落し、次なる展開への下準備となる巻。
新たなキャラクター?の登場もあり、冒頭は静かに始まります。
その後、中盤に入ってからは主人公コンビ抜きの激しいバトルの連続。
それが終盤まで続き、「以上が今から10日前に起きた出来事でした」という終わり。
完全に、下準備ですね。
一方、登場キャラは非常に豪華で、主人公コンビはもちろん、マット・クーガやより妖しくなったアンジェラ、ファノーラ&ヨハンのコンビ、さらにはミシャや個人的に一推しのヘルガといった今までに出てきた面々がズラリと登場。
さらには、5巻に出てきたアイツまで。
これはファン的には堪りません。
待たされすぎて忘れてしまった過去の登場人物を、再度読み直して確認する必要(楽しみ)もありますね。
その反面、特に中盤からの多くのキャラが登場する戦闘シーンでは、誰が誰だか、また何がどうなっているのか把握しづらい面があったのも事実。
シルエットや口元だけ出されても、今回登場キャラ多すぎてわからないってば。
それと、9ヶ月待たしておいて「次章への繋ぎ、プロローグ」に終始し、次なる大きな流れがまだ全く読めないままに終了してしまったのは非常に残念なところ。
だって、次の発売ははまた7~9月頃でしょう?そんなに待つのはツライ。
数年たって、完結してから読み始めるべきだったかもと少し思ったり。
これらの点で、今回は★を1つ減らして4つとさせていただきました。
ただ、相変わらず独特で重厚な世界観、美しい絵やキャラ(と服装も)、先が読めない展開と、素晴らしい作品なのは間違いありません。
個人的に、今もっとも「推し」の作品です。