あらすじ
当代最高のハードボイルド作品と言われるハリー・ボッシュ・シリーズ!すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという、ハリー・ボッシュの信念を象徴しているかのような記念碑的作品。1992年のロドニー・キング殴打事件にはじまったロサンジェルス暴動。ロス市警ハリウッド署殺人課のボッシュ刑事は、相棒のエドガーとともに、市内警邏の応援に駆りだされていた…。因縁の未解決事件に再び迫る。
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Posted by ブクログ
20年前のロス暴動の際に路地裏で射殺されたデンマークの女性ジャーナリストの未解決事件を追うボッシュ。
検挙数字や自分の成績しか考えず干渉してくる新任の警部補。当初はギャングが使った銃から、ストリート絡みかと思われたが、湾岸戦争の時の戦争犯罪を取材していた。
しかし捜査の前途に暗雲が漂う。それに抗った報いで内部監査からの調査にかけられてしまう。
このボッシュの捜査にかける情熱、周りを巻き込む執念と秘密主義。こういった事から一部からは否定的なリアクションを招いてしまう。
娘を思う気持ちの強さと、それゆえ娘との摩擦や前作で知り合ったハンナとの関係など、濃い人生だなあ。
まあ薄かったら物語にならないんだが、読んでて息苦しい気持ちになってしまう。
でもやめられない。
Posted by ブクログ
しまった。
ボッシュ刑事の最新作だと思って飛びついたら、
どうも何巻か飛ばしてしまったらしい。
ボッシュ周辺の話がつながらない。
過去に自分が遭遇した未解決事件を追うというストーリーは面白かった。
刑事ものとしてはありがちといえばありがちが、
その過去がロス暴動だし、
これまたお約束のように入ってくる横やりが、
人種差別だと思われかねないという政治的判断なところが、米国らしい。
(下巻へ続く)