あらすじ
後世に『ヘンリー六世』として伝わる、『ヨーク、ランカスター両名家の戦い』 ――名も無き新人作家であるシェイクスピアたちにとって、一世一代の勝負作の幕が上がる! 日本人の血を引くロビンも仲間に加わり、彼らの筆は走る一方…だが、観客は芝居の評価をめぐり暴動に…!!? 『BECK』『ゴリラーマン』ハロルド作石完全最新作、彼らの運命が定まる第4巻!!!
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Posted by ブクログ
酷評だったデビューを経て、ラストチャンスと挑んだ作品は『ヨーク・ランカスター両名家の戦い』です。ばら戦争を題材にした作品。
その興業が会心の出来栄え。公演前に詩を掲げた場面が、個人的白眉です。わくわくを煽ってくれますよ。
シェイクスピアの栄光の始まり、のはずですが、彼らの成功を見つめる視線が。
クリストファー・マーロウ。
人気の脚本家としての表の顔、異端者狩りのスパイとしての裏の顔を持つ彼。その視線でとらえるのは、好敵手としてのシェイクスピアか、処刑対象としてのシェイク一味か。
裏に存在するプロテスタントとカトリックの戦争が、シェイクスピアの行く末を大きく左右するのは間違いないだろうけど、どうやって破滅へ進むのか。
歴史上の謎とされている事柄が、どうやって解き明かされていくのでしょうか。